2019 Fiscal Year Research-status Report
Prediction of preeclampsia using circulationg levels of Galectin-1 and HSD17B1 in the first trimester
Project/Area Number |
17K11247
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
大口 昭英 自治医科大学, 医学部, 教授 (10306136)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 妊娠高血圧腎症 / 妊娠初期 / 発症予知 / バイオマーカー / 胎盤蛋白質 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は,妊娠初期妊婦80例についてBioVender社のELISAでHumanPlacental Protein 13を測定した.本研究の結果,「妊娠初期のPP-13濃度の平均値に比較して,妊娠37週前後のPP-13濃度の平均値がおよそ2倍を示した」ことから,以後の予知研究で使用することにした. ヒトでは,PEを発症していない妊娠22週の血清Gal-1濃度は正常コントロールの約半分の濃度であった(Freitag et al. Proc Natl Acad Sci U S A 2013).我々は、妊娠20~23週の血清Gal-1濃度の低値が,血清sFlt-1/PlGF比と独立した早発型・遅発型PEの予知因子であることを発見した(Hirashima C, Ohkuchi A, et al. Hypertens Res 2018).しかし、妊娠初期のGal-1がPEを予知するかどうかは不明である.2019年度は、2019年12月までに集積した800例の妊娠初期症例を用いてGal-1を測定した. 妊娠初期のtemporary hypertensionおよび白衣高血圧がその後のPEのリスク因子であることを示した(Ohkuchi A, et al. Hypertens Res 2019). 2020年度以降は,妊娠初期症例を用いて,PP-13, PlGF, 母体情報(初産経産の別,既往妊娠高血圧腎症・妊娠高血圧既往,非妊時のBMI,妊娠初期の外来血圧レベル,および,妊娠11-13週の子宮動脈血流速度波形を組み合わせて,早発型(<34週未満発症)妊娠高血圧腎症,早産期発症(<37週未満発症)妊娠高血圧腎症の発症予知を検討する.最終年度までに1500例について検討し,開発モデルを作成する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの市販されているELISAによる検討から,HSD17B1は使えないこと,PP-13とGalectin-1(Gal-1)は使えることが分かった.なお,これまでの検討から,妊娠初期のPlGFは妊娠高血圧腎症予知に有用であることはすでにわかっている.症例は順調に集まっており,最終年度までに1500例に達する可能性が極めて高い.研究は順調に計画通り進行している.
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は,これまでに集積した800例の妊娠初期症例を用いて,PP-13を測定する. 2021年度は, さらに400~700例について,Gal-1, PP-13を測定する. 2022年3月までに,妊娠初期情報を組み合わせて,早発型(<34週未満発症)妊娠高血圧腎症,早産期発症(<37週未満発症)妊娠高血圧腎症の発症予知が可能かどうかを検討する.最終的には,1500例について検討し,開発モデルを作成する.
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Causes of Carryover |
2019年度は,まだ十分な試料が集まっておらず,次年度以降に集まった試料での測定のために,余剰金を次年度に繰り越しました.
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Temporary hypertension and white coat hypertension in the first trimester as risk factors for preeclampsia2019
Author(s)
Ohkuchi A, Hirashima C, Arai R, Takahashi K, Suzuki H, Ogoyama M, Nagayama S, Takahashi H, Baba Y, Usui R, Shirasuna K, Matsubara S
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Journal Title
Hypertens Res
Volume: 42
Pages: 2002-2012
DOI
Peer Reviewed
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