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2021 Fiscal Year Annual Research Report

Development of a new treatment method using glycolipids for anticancer drug-resistant cancer in gynecologic cancers

Research Project

Project/Area Number 17K11295
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

田中 京子  東邦大学, 医学部, 教授 (10286536)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords子宮頸癌 / 子宮頸癌由来細胞株 / ガングリオシド / ヌードマウス / 皮下移植
Outline of Annual Research Achievements

今年度は子宮頸癌と糖脂質の関与について実験を進めた。ヒト子宮頸癌由来細胞株はGM2、GalNAc-GM1bおよびGalNAc-GD1aというGM2決定基を持つガングリオシドを全ガングリオシドの15.5%から57.5%と比較的高濃度に含むことが多く、一方、数種の組織型を持つ患者由来の15組織中5組織にのみ、その濃度が6%未満であるGM2が検出されることが明らかとなった。 子宮頸癌におけるガングリオシドの発現をさらに明らかにするために、扁平上皮由来SKG-IIIb、腺癌由来HCA-1、腺扁平上皮癌由来Hela、小細胞由来HCSC-1の細胞株をヌードマウスに表皮移植し、増殖させた。 抗GM2(YHD-06)抗体と、GD1aには反応せずGM3とGM1bに反応する新規抗GM3(5H6)抗体による定量的TLC免疫染色で、培養細胞と移植細胞との量を比較したところ、培養細胞と移植細胞では、GM1aとGM3、GM1b、そしてGD1aに反応し、その量は減少した。HAC-1細胞ではGalNAc-GD1a、HCA-1細胞やHCSC-1細胞ではGalNAc-GM1bが両細胞の主要なガングリオシドであったが、移植細胞では消失し、培養細胞では検出されなかったGM1bが検出された。ヌードマウスへの表皮移植によりGalNAc-GM1bを合成するGalNAc転移酵素が減弱していることが示された。 同様に、すべての培養細胞に有意に高濃度で含まれていたGM2は、その移植細胞では検出されず、GM2の前駆体であるGM3の量が、主要なものである培養細胞よりも移植細胞SKG-IIIb, HCA-1, HCSC-1の方が多くなっていた。 移植細胞中のガングリオシド組成は、転移細胞を含む数種類の子宮頸癌組織中のものと類似しており、細胞培養条件下でGM2決定基を有するガングリオシドの発現が促進されることが示された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 2021

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] ヌードマウスへの皮下移植後の子宮頸癌由来細胞におけるGM2決定基によるガングリオシドの発現低下2022

    • Author(s)
      田中京子
    • Organizer
      第82回日本癌学会学術総会
  • [Presentation] ヒト卵巣癌由来細胞の抗がん剤耐性におけるMRD1遺伝子と糖脂質の関与2021

    • Author(s)
      田中京子
    • Organizer
      第40回大田地区産婦人科研究会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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