2018 Fiscal Year Research-status Report
Research for cancer microenvironment via FABP4 in endometrial cnacer
Project/Area Number |
17K11303
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
佐々木 浩 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80432491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 正美 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (00551748)
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10625502)
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388255)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70454543)
兪 史夏 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (80625674)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278531)
田中 智人 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90411363)
藤原 聡枝 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90707960)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 子宮体がん / 腫瘍随伴マクロファージ / 癌関連繊維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
「子宮体がんにおける新規アディポカインFABP4を介したがん微小環境制御機構の解明」 子宮体がんの罹患率は増加の一因としてメタボリック症候群の増加が考えられる。メタボリック症候群の発症には脂質シャペロンであるfatty acid binding protein 4(FABP4)の発現がその要因の一つとして知られている。近年このFABP4がアディポカインとして働き、がん浸潤・転移に影響していることが報告され た。がん浸潤・転移において、がん周囲環境における腫瘍随伴マクロファージ(TAM)およびがん関連繊維芽細胞(CAFs)が重要であることが知られている。そこ で我々は子宮体がんにおけるFABP4の機能を介したTAMおよびCAFsによるがん微小環境の調節機構を解明することを目的とした。 平成30年度は子宮体がん細胞株を用いてFABP4の発現およびFABP4添加時の細胞内への移行に関してWesten blottingおよびIHCを用いて検討し、FABP4が外因性 に子宮体がん細胞内へ移行することを確認した。次に過去4年間治療した子宮体癌症例196例を対象とし、肥満が子宮体がんの進行期、組織型、リンパ節転移および脈管侵襲の有無に関与するか検討し脈管侵襲及びリンパ節転移の有無との関連を認めた。さらにFABP4と内臓脂肪の関連を検討する目的で術前CTにて内臓脂肪と皮下脂肪を測定したところ内臓脂肪/皮下脂肪比が高いとG3・類内膜癌以外の組織型を多く認めた。次年度は組織マイクロアレイ標本を用い、CD14、80、163、206抗体にて免疫染色を行い、M1型マクロファージおよびM2型マクロファージの分布及び比率について解析し、次にマクロファージの分布・比率が子宮体がんにおける転移、臨床的予後に関連するかについて検討する予定である。さらにマクロファージの分布・比率の違いと臨床的背景(高血圧、糖尿病、脂質異常症)との相関について解析しメタボリック症候群とTAMとの関連について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究内容を一層深めつつ、当初の計画に則って研究を推進しする。また、放射線科とも共同で内臓脂肪の測定が可能になったことから、がん患者における内臓脂肪を随時測定すると同時臨床データの蓄積を行う予定である。さらにvivoの研究準備もできており平成31年度はvivoにおける研究も推進していく予定である。
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Research Products
(3 results)