2017 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸癌におけるイトラコナゾールの抗腫瘍効果解析及びレスポンダーの同定
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17K11306
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| Research Institution | Hyogo Medical University |
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Principal Investigator |
井上 佳代 兵庫医科大学, 医学部, その他 (80594754)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍔本 浩志 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (80340975)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | repositioning / repurposing |
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| Outline of Annual Research Achievements |
子宮頸癌の細胞株 CaSki及び HeLa 細胞を用いて、MTT assayを行った。細胞株を培養し、ジメチルホルムアミドで10-２Mとなるように溶解したイトラコナゾール(ITCZ)を最終濃度0.5, 1, 2, 5, 10 μMで調整し各濃度のITCZ添加培養液で癌細胞株を培養し、24～96時間まで経時的に細胞を回収し、MTT Cell Proliferation Assay Kit (Cayman Chemical Company, Ann Arbor, MI, USA)を用いて、570nmの吸光度計で生細胞数を計測したところ、CaSki細胞で著明に増殖が抑制された。イトラコナゾールの頸癌細胞株への影響と網羅的に遺伝子解析するため、マイクロアレイ解析を行った。ITCZ 10μM及びジメチルホルムアミド(vehicle)で72時間培養しmRNAを抽出し、発現遺伝子の変化をSurePrint G3 Human Gene Expression 8×60K v2 Microarray Kit (Agilent Technologies, Tokyo, Japan)を用いて網羅的に測定した。シグナル伝達経路への作用をWestern blotsを用いて検討し、CaSki細胞において、細胞増殖抑制がAkt、Hedgehog、Wnt/β-cateninのシグナル伝達の抑制を介していることを報告した。また、preliminaryな実験であるが、イトラコナゾールが細胞内脂質輸送障害を惹起し細胞膜 lipid raft の抽出により細胞膜脂質が減少していることを確認した。
イトラコナゾールのヒトにおける有効性と分子生物学的な作用機序を検討し、新規標的分子を探索するトランスレーショナルリサーチ試験 (window of opportunity trial) を2015年から実施しており、イトラコナゾール投与前後の組織凍結保存及び末梢血DNA, RNAを抽出保存している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究成果を、下記に論文化した。
Itraconazole Modulates Hedgehog, WNT/β-catenin, as well as Akt Signalling, and Inhibits Proliferation of Cervical Cancer Cells.
Ueda T, Tsubamoto H, Inoue K, Sakata K, Shibahara H, Sonoda T.
Anticancer Res. 2017 Jul;37(7):3521-3526.
また、2015年よりイトラコナゾールを用いたwindow of opportunity 臨床試験(UMIN000018388)を実施しており、複数の頸癌患者で早期responseが見られ、イトラコナゾール投与前後の組織及び末梢血RNA,DNAが採取されている。
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| Strategy for Future Research Activity |
2015年から実施しているヒトにおけるトランスレーショナルリサーチ試験 (window of opportunity trial) により、有効性と分子生物学的な作用機序を検討し、新規標的分子を探索する。
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| Causes of Carryover |
今年度行った実験に対する物品費が予定よりも安価であったため、次年度において実験に必要な消耗品の購入に使用する。
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Research Products
(2 results)
