2018 Fiscal Year Research-status Report
Use of a Lower Body Positive Pressure Treadmill for Vestibular Disorders Rehabilitation
Project/Area Number |
17K11328
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
松尾 聡 鳥取大学, 医学部, 准教授 (40219390)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 前庭リハビリテーション / 下半身陽圧負荷 / 歩行運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)下半身陽圧負荷(LBPP)歩行装置の健常者ならびに前庭障害者の循環機能について検討した結果、心拍数はLBPP中低下することが分かった。健常者においては、下半身陽圧の影響と思われる心拍数の低下は高齢者でもみられるが、心拍数低下の程度は若年者で著明である。前庭障害者の心拍数も低下するが軽度である。また全例が高齢者である。LBPP中の心拍数低下の理由は不明であり、将来運動強度を固定した条件で歩行運動を検討することが必要であると思われる。心電図検査については、全例で歩行中さらに歩行前後で、LBPP中の心拍数の変化以外の変化は検出できなかった。2)歩行運動を解析すると、LBPP負荷により歩幅が増える傾向があるが、前庭障害者の場合、歩幅の増大傾向がはっきりしなかった。歩行筋電図については、LBPP装置のノイズが除去できない点と、前庭障がい者の場合、筋電図装着に時間がかかり、症状に対する不安が強い点から評価困難であった。3)発汗計については、プロトコールの運動の強度が弱く、温熱性の発汗はなかった。4)前庭リハビリテーション効果は現在解析中である。5)安全性については、現在問題のあった事例はない。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前庭障がい者の登録がまだ少ないのが原因である
|
Strategy for Future Research Activity |
登録数については、院内に加えて院外のボランティアを加えることにより目標数に近づける努力をしている
|
Causes of Carryover |
登録者の数が少なかったために実験の消耗品費、謝金が少なくなった。このため次年度使用額が生じた。次年度は登録者を増やしていき、実験の消耗品費、謝金として適正に使用する予定である。
|