2021 Fiscal Year Annual Research Report
Pathogenesis and predictors of chronic vertigo: a prospective cohort study
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17K11338
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
蒲谷 嘉代子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50569259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 明峰 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30278337)
近藤 真前 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (30625223)
坂本 なほ子 東邦大学, 看護学部, 教授 (20398671)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 慢性めまい / 持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD) / 良性発作性頭位めまい症 / 有病率 / 発症予測因子 / 前向きコホート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新規発症の良性発作性頭位めまい症(BPPV)の患者において、発症1年後までの持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)への進展を予測する因子を多施設前向きコホート研究にて解明すること、発症の頻度を算出することを主な目的とする。PPPDに対する予防的介入が可能となるなど、PPPDの二次予防につながる研究である。 成果としては、ベースラインデータをまとめた結果としては、BPPV発症から1ヶ月経過して二次・三次施設を受診している症例には治癒例・症状残存症例がそれぞれ半数程度あり、症状残存症例の中には眼振のない症例も多く含まれる。そのような症例も眼振のある症状残存症例と同様に、めまいによる生活の支障や抑うつを抱えていることが確認された。2019年に第78回日本めまい平衡医学会学術講演会にて口演の後、Journal of Otology and Rhinologyにて論文として公表した。 最終データをまとめた結果としては、解析対象のBPPV116例中97.4%は1年後までに治癒し、2.6%がBPPVが遷延した。また全体の1.7%、エントリー時症状残存症例の3.3%がPPPDを発症した。予測よりPPPD発症症例が少ないため、発症を予測する因子を解析することは困難であったものの、発症1ヶ月後に受診継続しているBPPV症例からのPPPD発症率を算出できた。2020年に第79回日本めまい平衡医学会学術講演会にて口演した。論文投稿準備中である。
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Research Products
(3 results)