2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K11346
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
瀬尾 徹 近畿大学, 医学部, 准教授 (30258149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 孝光 近畿大学, 医学部附属病院, 助教 (20642888)
中川 誠司 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (70357614)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 耳石器 / 情動 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトにおける耳石器障害の情動への心理学的影響について検討した。まず、近畿大学医学部付属病院耳鼻咽喉科を受診した患者でめまいを訴えるもの347名のすべてについて、アンケート形式による心理テスト(DHI:dizziness handicap inventory, HADS:hospital anxiety and depression scale, STAI:State-trait anxiety inventory, CMI:Cornel medical index, SDS:Selfrating depression scale)を行った。これらの評価については、すでに基準が確立しておりは、それに準拠するものとした。また、近畿大学付属病院耳鼻咽喉科めまい外来における患者データベースより、すでに申請者らの提唱している耳石障害によるめまいの仮診断基準(1.非回転性のめまいで、体が下へ吸い込まれる感、前後へ引っ張られる感、側方へ引っ張られる感。2.カロリックテストなど通常の平衡機能検査で異常を認めない。3.cVEMPあるいはoVEMPで異常を認める。4.既知のめまいを主訴とする疾患が除外できる。5.小脳症状や他の脳神経症状を認めず、MRI画像上もめまいの原因となる異常を認めない。2014年)に合致する症例を抽出した。現時点4例が該当した。現在の症例数では、今後の検討が困難となることが予想され、さらなる症例数の集積のための対象の拡大を検討中である。なお現在、動物実験に関しては、実施体制を調整中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験に関する準備が遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験のための体制の確立をはかる。臨床研究については、現状を継続する。現時点で対象例数は4例であるので、さらなる集積のためには母集団をさらに拡大させることを検討する。
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Causes of Carryover |
実験の遂行の遅れによる機材購入および物品の調達の遅延によるもの。次年度以降、実験の遂行にともない機材および物品の購入を予定している。
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