2020 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular imaging research for olfactory dysfunction in Parkinson's disease
Project/Area Number |
17K11369
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
志賀 英明 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (80436823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 高喜 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20229909)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 嗅覚障害 / オルファクトシンチグラフィ / パーキンソン病 / 異嗅症 / 感冒 / タリウム |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病に伴う嗅覚障害患者においては抑制性ニューロンの嗅球傍糸球体細胞の増加が明らかとなっている。点鼻により嗅細胞を障害することなく嗅球傍糸球体細胞を障害するミトコンドリア呼吸鎖抑制剤のロテノンを用いて、げっ歯類における嗅球傍糸球体細胞減少時のタリウム嗅球移行度と嗅細胞活動電位の変化の有無を検討した。ロテノン点鼻側でタリウム嗅球移行度の増加、嗅細胞の再分極遅延と活動電位数の減少を認めた。以上よりパーキンソン病患者ではタリウム嗅球移行度低下が予想された。上記は2020年にMolecular Neurobiology誌に掲載された。 本学嗅覚外来の受診者でオルファクトシンチグラフィを施行した成人男女を対象に以下について検討した。孤発型パーキンソン病患者、感冒後嗅覚障害患者および健常ボランティアとで比較、右側のタリウム嗅球移行度を測定した。さらにMRI画像による右側嗅球体積推測値、および基準嗅力検査右側平均域値(検知、認知)についても検討した。その結果、健常ボランティア群と比較し、孤発型パーキンソン病患者群および感冒後嗅覚障害患者群でタリウム嗅球移行度と嗅球体積が共に有意な減少を認めた。一方で孤発型パーキンソン病患者群および感冒後嗅覚障害患者群との間でタリウム嗅球移行度と嗅球体積に有意差は認めなかった。基準嗅力検査右側平均域値(検知、認知)にも両患者群間に有意差を認めなかった。上記の結果を2021年3月に韓国鼻科学会(招待講演、web開催)で発表した。 研究期間全体ではオルファクトシンチグラフィの臨床的意義として、原因不明嗅覚障害における予後診断(Shiga et al. Scientific Reports 2017)および感冒後異嗅症の画像診断(Shiga et al. Int. Forum Allergy Rhinology 2019)への応用を明らかとした。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Thallium-201 imaging in intact olfactory sensory neurons with reduced pre-synaptic inhibition in vivo.2020
Author(s)
Shiga H, Wakabayashi H, Washiyama K, Noguchi T, Hiromasa T, Miyazono S, Kumai M, Ogawa K, Taki J, Kinuya S, Miwa T.
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Journal Title
Molecular Neurobiology
Volume: 57
Pages: 4989-4999
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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