2019 Fiscal Year Research-status Report
新規レドックス関連蛍光プローブを用いた頭頸部癌における酸化ストレス耐性機構の解明
Project/Area Number |
17K11379
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 昌史 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (80396754)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 頭頸部外科学 / 蛍光イメージング / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの成果を元に引き続きGGT(γ-glutamyltranspeptidase)活性と頭頸部癌との関連につき研究を進めた。 昨年行った細胞実験の続きとしてGGT1高発現株で更新していたsignal pathwayの阻害実験を行なったが結果が安定せず現在のところ有意な結果は得られていない。またグルタチオン以外にGGTの基質として代表的なロイコトリエンC4に関して、脂質代謝とこのsignal pathwayとの関連を研究すべく切除検体中の脂質の定量につき検討を行なっている。 昨年から継続している切除標本におけるGGT1の免疫染色に関しては条件設定に難渋している状態である。一方で更新しているsignal pathwayに関係する免疫染色を行い、裏付けとなるデータを取っている。過去の頭頸部癌手術症例のデータベースについては整備が進んでおり、GGTの発現による臨床像、予後などの差異についての比較検討は容易にできるようになった。手術検体の蛍光イメージングについては結果の解析を継続し、定量化による比較検討、cut off値の設定を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
人事異動もあり研究にかけられる時間などが短くなった影響もあり予定より進行が遅くなった。業務体制の見直しを図り研究継続可能な体制の整備に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
繰越予算の延長を申請し、研究継続を図る予定である。条件設定などが決まれば解析を進められる体制は整っており、研究の総括に向けてデータ収集と解析を継続するよう努める。
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Causes of Carryover |
頭頸部癌の酸化ストレス耐性を研究する中で、脂質代謝と酸化ストレス耐性の関連性を着目するに至り、これを検証するためがんと正常細胞の脂質代謝の網羅的解析を行うこととしたが当初年度内に解析まで終了する予定が大幅に時間がかかる事になった。本研究により新たな知見が得られることとなる重要な解析となるため、期間延長を申請した。
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