2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K11385
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
折田 頼尚 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (90362970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 健太郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (20747448) [Withdrawn]
佐藤 康晴 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (00579831)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 制御性T細胞 / 舌癌 / マウス / ジフテリアトキシン |
Outline of Annual Research Achievements |
近年多くの癌種において制御性T細胞regulatory T cell (Treg)の浸潤が予後不良因子として報告されています。Tregは胸腺・抗原に暴露した末梢で産生されeffector T cellの抗腫瘍作用を抑制します。我々は舌癌モデルマウスにて癌の発生・進行とTregの浸潤の関係を観察し、前癌病変~初期癌にTreg、IL-10等が増加し、癌進行とともにそれらは減少することをつきとめました。今回はジフテリアトキシン誘導性にTregを減らすことが可能なDEREG(Depletion of regulatory T cell)マウス(Foxp3陽性制御性T細胞特異的ジフテリアトキシンレセプタートランスジェニックマウス)に発癌させ種々のタイミングでTregを抑制しその効果を観察し、舌癌に対するTreg抑制療法の有効性及び至適抑制時期を検討するのが目的です。我々はこれまでに4-nitroquinoline-1-oxide (4NQO)誘発性舌癌モデルマウスを確立しており、今回はDEREGマウスに同様に4NQOを用いて発癌させ、種々のタイミングでジフテリアトキシンを投与することによってTregを抑制する実験を進行中です。DEREGマウスをJaxon Lab.より2ペア購入し、生まれた胎児でDEREGマウスとPCRで明らかになったものを育成し、6週齢から4NQOを用いて発癌させ、種々のタイミングでジフテリアトキシン投与を行っていますが、DEREGマウス同士からでもDEREGマウスが産まれる確率はばらつきがあり、また、当初は高くてもだんだん下がりwild typeが多く生まれてくる傾向にあり、個体数の確保に難渋しているところです。現在新たなペアを発注し、系統維持をメインに行っています。十分数の個体を確保するため、個体数増加を担うセンターへの依頼も検討中です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DEREGマウスを2ペア購入することにより順調に個体数を増やし、舌癌を発症させ検討していく予定であったが、産まれてくる個体のうちDEREGマウスである確率が必ずしも高くなく、個体数の確保に予想外に難渋しているところです。個体数を増加させるセンターへの依頼も考慮しましたが、コスト的な問題もあり現在検討中です。とりあえず新しい個体を発注し、個体数維持に努める所存です。
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Strategy for Future Research Activity |
現在新たな個体を発注し、個体数確保に努めています。個体数さえ確保できれば、発癌手技は確立しているので実験の進行は困難ではないと思われます。どうしても個体数の確保が困難な場合は予算等も考慮しながらセンターへの依頼も含めて検討します。標本をある程度収集し、数が集まったところで一気にPCR等での解析を行う予定です。
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Causes of Carryover |
当初の予想より実験進行具合が遅く、まだ本格的にマウス腫瘍内の制御性T細胞やサイトカインを定量する段階に至っていないため、まだ抗体や試薬を購入していません。そのため次年度使用額が生じました。
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