2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a novel mucosal vaccine applying the immune memory function of nasopharyngeal-related lymphoid tissue (NALT)
Project/Area Number |
17K11389
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大堀 純一郎 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (90507162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
地村 友宏 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (10709596) [Withdrawn]
宮下 圭一 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (30585063)
黒野 祐一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (80153427)
井内 寛之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90645285)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 粘膜免疫 / アジュバント / インフルエンザ / 肺炎球菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、各種の感染やワクチン接種をうけた人の既存のメモリー細胞を再活性化させることで、各種抗原に対する分泌型IgA(SIgA)を再賦活化する革新的なワクチン開発を目的とした。そのために、①一度獲得した免疫の再賦活化についての検討、②CpG-ODNとpFL(Plasmid FLT3L)の経鼻接種によるNALTのT細胞、B細胞の反応についての検討をおこなった。①については肺炎球菌やインフルエンザウイルスに対するワクチン接種後のマウスの抗体価を測定し、粘膜免疫が誘導できていることを確認した。ワクチン投与後に誘導された抗体価は3か月程度でワクチン接種まえの抗体価と同等に減少することを明らかにした。しかし、ホスホリルコリン抗体価についてはその現象は少なく、マウス内の常在菌による免疫反応がその原因の一つと考えられた。 pFLとCpGODNを用いた免疫再活性化実験においては、pFLの精製とそのアジュバント効果の確認、CpGODNを加えた際の、アジュバンと増強効果を確認した。NALTにおけるpFL、CpGODN、pFL+CpGODNの経鼻投与によるリンパ球解析では、樹状細胞がNALTで増加することを確認した。本研究での基礎的な部分の反応が、再現性を持つことを確認し、今後の研究の礎となった。
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