2018 Fiscal Year Research-status Report
Biomarker in relation to diagnosis and prognosis in patients with HPV-related head and neck cancer
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17K11390
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
鈴木 幹男 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00226557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 太郎 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00754409)
真栄田 裕行 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40264501)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヒト乳頭腫ウイルス / 頭頸部がん / 中咽頭がん / 喉頭がん / 予後不良例 / バイオマーカー / de-escalation |
Outline of Annual Research Achievements |
1.HPV関連頭頸部癌診断の再検討 喉頭癌、中咽頭癌についてp16免疫染色、HPV DNA(PCR法,in situ hybridization法), E6/E7mRNA(RT-PCR法,in situ hybridization法)を用いて実施した。 中咽頭癌でp16免疫染色陽性であるがHPV DNAが検出されない例が見られた。integrationした際にL1が欠損することがあるため、さらにHPV16のE6.E2に対する型特異的プライマーを用いてPCRを実施するとHPV16が検出された。以上からAJCC第8版で示されたp16免疫染色方法を用いた場合、p16陽性例ではHPV感染が見られた。しかし、逆にHPV DNAが検出されても、p16陰性の例は多く、これらの例では腫瘍化と関連のない感染であると推定された。またこの際にはウイルス量が少ないことが判明した。 2.HPV関連頭頸部がんの予後不良例と予後良好例の臨床解析 HPV関連中咽頭癌について解析した。喫煙が40 pack-yearを超えると予後不良になることを見出した。死亡例では重複癌、喫煙、高齢であるが、遠隔転移が生じても比較的長期間生存することが判明した。 3.HPV関連癌予後不良例におけるバイオマーカー検索 予備研究は終了し各種因子を検討中である。喫煙に関連して予後不良であることが判明したため、たばこに含まれる有害物質の代謝酵素、喫煙関連バイオマーカーに着目して検討している。 4.進行中咽頭癌におけるHPV感染に基づく計画的頸部郭清術に関する前向き試験 症例をリクルートし進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成果は国際誌に投稿し掲載された。また国内誌にも投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度はバイオマーカー検索を中心に研究を進める。
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Causes of Carryover |
少額の残があり、次年度使用予定。
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Research Products
(8 results)