2019 Fiscal Year Annual Research Report
Biomarker in relation to diagnosis and prognosis in patients with HPV-related head and neck cancer
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17K11390
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
鈴木 幹男 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00226557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 太郎 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00754409)
真栄田 裕行 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40264501)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヒト乳頭腫ウイルス感染 / 頭頸部癌 / 予後 / バイオマーカー / 頸部郭清術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,HPV関連頭頸部癌の診断及び予後のリスク分類に寄与することを目標とし、臨床病期分類やde-escalation試験における症例選択,HPV関連癌の新規治療法開発につなげるものである。以下の結果を得た。研究1:HPV関連頭頸部がん診断の再検討 喉頭癌、中咽頭癌におけるp16染色、HPV DNA、HPV DNA & RNA in situ hybridization法と予後、臨床的特徴を検討した結果、HPV関連癌はp16陽性、HPV DNA検出の両者が必要であることを報告した。さらにp16陽性、HPV DNA陽性例では遺伝子の一部のみ組み込まれていることがあり、通常のPCRでは検出できず特異的プライマーの組み合わせが必要なことを報告した。また特異的プライマー配列や有効性について報告した。研究2:HPV関連頭頸部癌の予後不良例と良好例の解析 HPV関連癌は、予後良好、再発した場合でも再発から死亡までの期間が長いことを報告した。また予後不良因子として、current smoker、飲酒癖、高齢発症を報告した。研究3:HPV関連頭頸部癌予後不良例におけるバイオマーカー検索 IGF1-R、HIF1-α高発現している場合予後不良になることを報告した。またHPV関連癌ではmTOR経路が活性化されており、RictorやRaptorがmTOR活性化と関係していることがわかった。さらにmTOR inhibitorのテムシロリムスがHPV関連癌のアポトーシスを亢進させ、治療へ応用できる可能性を報告した。研究4:進行中咽頭癌におけるHPV感染に基づく計画的頸部郭清術に関する前向き試験 引き続き臨床症例の登録を継続し経過観察中である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Staging and prognosis of oropharyngeal carcinoma according to the 8th Edition of the American Joint Committee on Cancer Staging Manual in human papillomavirus infection.2019
Author(s)
Yamashita Y1, Ikegami T1, Hirakawa H1, Uehara T1, Deng Z1,2, Agena S1, Uezato J1, Kondo S1, Kiyuna A1, Maeda H1, Suzuki M3, Ganaha A1.
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Journal Title
Eur Arch Otorhinolaryngol
Volume: 276
Pages: 827-836
DOI
Peer Reviewed
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