2019 Fiscal Year Annual Research Report
The mechanism of age-related macular degeneration by measuring intraocular complement factors and related proteins
Project/Area Number |
17K11427
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
石龍 鉄樹 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00216540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 英治 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40363759)
大口 泰治 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90595331)
小島 彰 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30528237)
菅野 幸紀 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (40644828)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 滲出型加齢黄斑変性 / 補体 / アナフィラトキシン / サイトカイン / VEGF / MCP-1 / Pachychoroid |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢黄斑変性の発症には、補体系とサイトカインネットワークが関与していると言われているが、生体眼での検討は少ない。今回、前房水中のアナフィラトキシン(C3a、C4a、C5a)とVEGF、MCP-1を測定し両者の関連を検討した。研究の最初に前房中と網膜病態をより反映すると考えられる硝子体中のアナフィラトキシン濃度を網膜硝子体界面疾患(特発性黄斑上膜、特発性黄斑円孔)で計測した。 前房水中のアナフィラトキシン濃度は、硝子体中濃度と中等度の相関性を示した。nAMDのサブタイプとして典型的nAMD 、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)、網膜内血管新生とを特徴とする網膜血管腫状増殖(RAP)がある。最近はPCVと類似の病像を示しながら、ポリープ状病巣が見られないpachychorid neovasculalization (PNV)が報告されている。今回は典型的nAMD、PCV、PNVとコントロールを対象にアナフィラトキシンとVEGF、MCP-1を計測した。加齢黄斑変性全体では、C3a、C5a、VEGF、CMP-1が有意に上昇していた。病型別の解析では典型nAMDとPCVではC3a、VEGF、MCP-1が上昇していた。PNVではVEGFのみが上昇していた。nAMDとPCVでは補体活性化によるサイトカインの活性化が起きていると推定された。対照的に、PNVにおいては炎症の関与が少ないにも関わらずVEGFが産生されている可能性が推定された。 結論:nAMDでは補体第二経路の活性化と伴にpro-angiogenic cytokine (VEGF, MCP-1)が上昇している。nAMDのサブタイプによりそれぞれの関与が異なることから、サブタイプにより脈絡膜新生血管の発症機序が異なる可能性があると考えられる。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Evidence for Activation of Lectin and Classical Pathway Complement Components in Aqueous Humor of Neovascular Age-Related Macular Degeneration.2020
Author(s)
Omori T, Oguchi Y, Machida T, Kato Y, Ishida Y, Ojima A, Itagaki K, Shintake H, Tomita R, Kasai A, Sugano
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Journal Title
Ophthalmic Res
Volume: 63
Pages: 252-258
DOI
Peer Reviewed
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