2017 Fiscal Year Research-status Report
ベーチェット病患者のインフリキシマブ離脱のための無作為化非盲検並行群間対照研究
Project/Area Number |
17K11428
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
澁谷 悦子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (70597228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目黒 明 横浜市立大学, 医学研究科, 特任准教授 (60508802)
水木 信久 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90336579)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ベーチェット病 / インフリキシマブ |
Outline of Annual Research Achievements |
ベーチェット病は、口腔内アフタ、皮膚症状(結節性紅斑など)、眼症状(網膜ぶどう膜炎)および外陰部潰瘍を4主症状とする多臓器侵襲性の炎症性疾患であり、急性の眼炎症発作を繰り返すことにより失明の危険性もある難病である。インフリキシマブは2007年にベーチェット病の難治性ぶどう膜炎に対しての投与が承認され、既存の治療に抵抗性の重篤な眼発作に対して著明な発作抑制効果が示されている。しかしながら、インフリキシマブは本病を根治しているのではなく、病勢を抑制しているだけであり、投与を中止すると眼発作が再発することも示唆されており、インフリキシマブの離脱の基準に関しては全くわかっていない。したがって、本研究では、患者の背景や臨床経過およびインフリキシマブ血中濃度、インフリキシマブの中和抗体、感受性(リスク)遺伝子の有無を解析した上で、無作為にインフリキシマブを離脱してシクロスポリン内服へ変更する群とインフリキシマブを継続投与する群の2群に割り付けして、非盲検並行群間比較試験(RCT)を実施する。本RCTにより、患者背景やバイオマーカー、遺伝素因をもとにしたIFXの離脱基準を策定する。 本研究へのエントリー基準は、インフリキシマブ治療にて過去2年間に眼炎症発作が起きていない臨床的寛解患者で20歳以上の成人とした。平成29年度は、候補となる患者群で、エントリー前に定期的にインフリキシマブ血中濃度(トラフ値)およびインフリキシマブ中和抗体の測定、さらに感受性(リスク)遺伝子解析などを行い、患者背景情報や臨床データ、検査データを網羅的に収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、候補となるベーチェット病患者群で、エントリー前に定期的にインフリキシマブ血中濃度(トラフ値)およびインフリキシマブ中和抗体の測定、さらに感受性(リスク)遺伝子解析などを行い、患者背景情報や臨床データ、検査データを網羅的に収集している。したがって、本研究は当初の研究計画のとおり、「おおむね順調に進展している。」といえる。今後引き続き研究を進めることで、当初の目標を達成できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、基準を満たした患者背景情報を収集した患者群をエントリーする。無作為にインフリキシマブ離脱してシクロスポリンへ変更する群とインフリキシマブを継続投与する群の2群に割り付けして、非盲検並行群間比較試験を実施する。その後、エントリーされた患者群を観察しインフリキシマブ離脱基準を検討する。
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