2020 Fiscal Year Research-status Report
緑内障における血流と病態、網膜電図との関連性、手術前後の眼底と機能の研究
Project/Area Number |
17K11436
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
石田 恭子 東邦大学, 医学部, 准教授 (80334936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 剛司 東邦大学, 医学部, 医師 (30172191)
安樂 礼子 東邦大学, 医学部, 助教 (50752507)
榎本 暢子 東邦大学, 医学部, 講師 (60565191)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 緑内障 / 早期検出 / 血流動態 / 網膜電図 / 眼圧下降 / 形態と機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1:緑内障における血流動態の変化と病態への血流の関与を解明する。光干渉断層計(OCT)-angiographyを用いて、正常眼、半視野障害を有する緑内障眼での未視野障害出現部、視野障害出現部を比較し、緑内障の進行過程の内の極早期、あるいは、症例毎に、血流の変化が、形態変化よりも先に出現する可能性があることを論文報告した。しかしながら、病型ごとに、この血流因子の関与の程度に差があるかについては、不明であり、現在症例を集めて検討中である。 研究2:極早期緑内障眼における眼血流と黄斑部局所網膜電図反応との関連性について検討する。網膜電図の振幅および血流低下の値は相関し、極早期緑内障を網膜電図や血流変化で検出できる可能性を報告した。また、2種の網膜電図、視野、光干渉断層計(OCT)を用いて緑内障の早期検出の可能性について研究を行い、現在、その結果を英文雑誌に論文投稿中である。 研究3:緑内障手術前後における眼底及び機能変化の関連性について検討する。手術前後、投薬前後では、血管の自己調節能力により総血流量は不変であるが、血流波形が変化し、治療により、よりスムースに血液が流れ得る。また、眼圧下降により、篩状板だけでなく、乳頭周囲神経線維および血管がダイナミックに変動する可能性があることを報告している。手術症例については継続してデーターを集めており、更に解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究1:緑内障における血流動態の変化と病態への血流の関与を解明する。緑内障眼データーを継続して集めており、更に解析し発表する予定である。 研究2:極早期緑内障眼における眼血流と黄斑部局所網膜電図反応との関連性について検討する。現在は、2種の網膜電図を用いての緑内障検出の可能性について研究し、現在論文投稿中である。 研究3:緑内障手術前後における眼底及び機能変化の関連性について検討する。手術症例については継続してデーターを集めており、更に解析する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、集積中のデータがあり、データが整い次第解析を行う。また、解析結果を英語論文にまとめ、学会発表を行う。
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Causes of Carryover |
一部データ収集の予定がおくれたため、成果をまとめることができなかった。また、研究結果の国際学会での発表予定を中止したため、次年度繰越金が生じた。 次年度の、データ解析費、論文投稿寮、学会参加費として使用する予定である。
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Research Products
(15 results)