2019 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of usefulness ofstem cells from human exfoliated deciduous teeth for hypoplastic lung of congenital diaphragmatic hernia
Project/Area Number |
17K11513
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
近藤 琢也 九州大学, 大学病院, 助教 (00644725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 智章 九州大学, 医学研究院, 教授 (20197247)
江角 元史郎 九州大学, 大学病院, 助教 (30452759) [Withdrawn]
木下 義晶 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80345529)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 横隔膜ヘルニア / ニトロフェン / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新生児期に肺高血圧や呼吸障害をきたし、現在も予後不良な疾患とされる先天性横隔膜ヘルニアに対して、長期予後、呼吸機能の改善を目指し、出生前診断のついた患者に対しての、間葉系幹細胞による胎児治療の有効性を検討することを目的として計画した。マウスを用いた先天性横隔膜ヘルニアモデルを作成するための実験計画申請を行い、まずはニトロフェンを用いた疾患モデル作成方法の確立を目指した。ニトロフェンを妊娠日齢8.5のマウスに経口的に投与することで、横隔膜ヘルニアの胎仔を得ることができた。当初、経口投与自体も手技的な慣れを要し、経口的な投与のみで母獣の死亡例も認めたが、2回目以降は死亡例なく投与できた。胎仔の横隔膜ヘルニアの発生率は30%程度と見積もって計画したが、実際には発生率が非常に低く(10%程度であり、胎仔数も減少した)、評価には想定以上の多くのマウスを要する上に、安定性に欠くと判断した。マウスの種類を変更して同様の実験を行ったが、横隔膜ヘルニア胎仔を得ることができなかった。疾患モデル作成を確立できなかったため、母獣への間葉系幹細胞の投与に移行することができなかった。モデルマウス作成の困難さから、マウス胎仔肺の発生学的評価に変更し、横隔膜ヘルニアの有無にかかわらず、ニトロフェン投与マウス胎仔の肺は低形成であることを前提として評価を行うこととした。正常胎仔マウスの各妊娠日齢における肺切片の染色を計画し、発生における肺の形成を評価している。
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