2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K11517
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
東 真弓 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10380453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
文野 誠久 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (40405254)
田尻 達郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80304806)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 小児腫瘍学 |
Outline of Annual Research Achievements |
MEK-ERK経路は細胞増殖に重要な役割を持つMAPKシグナル伝達系の一つであり、悪性腫瘍における活性化やその阻害剤の有用性が検討されている。本研究はMEK阻害剤の神経芽腫治療における有効性をin vitro, in vivoで検討する事を目的とし、MEK阻害剤であるTrametinibおよびCH126766の神経芽腫細胞株に対する効果の解析をおこなった。また、臨床におけるMEK阻害剤の有用性の検討のため、神経芽腫臨床検体を用いてMEKの下流因子であるERKの活性型の免疫染色を施行した。 in vitroでは、いずれのMEK阻害剤も下流因子であるERKの活性化が認められる神経芽腫細胞株NLFおよびSK-N-ASの増殖を有意に抑制したが、ERK活性化の認められない細胞株に対しては無効であった。 In vivoにおいては、ヌードマウスに生着させたSK-N-ASに両MEK阻害剤を作用させたところ、in vitroと同様に腫瘍増殖の抑制が認められた。 臨床検体における解析では、化学療法後に摘出された腫瘍の38%にERKの活性化が認められ、ERKの活性化した症例の67%に再発が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までにマウスにおける解析および臨床検体の免疫染色の結果が得られており、解析にすすんでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
他の細胞株を用いたマウスモデルや他の薬剤との併用効果等の検討を行う。 結果の詳細な解析を進め、学会、論文発表を行う。また、臨床への応用を検討する。
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Causes of Carryover |
本年度に追加した細胞株のマウスモデルの解析、および他の薬剤との併用効果の検討のための実験を行う。また、本年度の結果から、再発腫瘍に対する効果を期待して、微量残存腫瘍モデルに対する治療効果の検討を行う。
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Research Products
(12 results)