2017 Fiscal Year Research-status Report
New therapeutic strategies using a micro RNA in the stromal cell-derived exosomes
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17K11522
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉澤 穣治 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80261220)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | microRNA / エクソソーム / 神経芽腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までは、血液中のエクソソームからmicroRNAを抽出して、その種類や増減を検出して、神経芽腫の診断に利用することを目標にした研究を実施してきた。これを継続・発展させ、神経芽腫に特異的に発現し、検疫機能の活性化に関与するmicro RNAを選定して、これを多量に作成して濃縮して、エクソソームに包埋する。神経芽腫担癌状態のマウスに高濃度のmicroRNAを包埋したエクソソームを静脈内投与して、腫瘍の縮小効果を検討する。 エクソソームは、A/Jマウスの日齢3,7日、週齢2,3,4週、月齢2,3か月のマウスの血液を採取して抽出している。 一方、血中エクソソームのmicroRNAをがんの診断に用いる研究が大腸がんにおいて報告が多いため、ラット大腸がんを用いた研究を並行して行っている。これによって、研究方法の正確性を確認しながら、目的である神経芽腫の血中エクソソームのmicroRNAの解析を行うこととした。ラットの大腸がん細胞であるRCN-9細胞を用いて、大腸がん肝転移モデルと担がんモデルを作製して、血液を採取して、エクソソームの抽出とmicroRNAの抽出をおこなった。大腸がんに特有で、免疫機能活性効果のある血中エクソソーム中のmicroRNAと神経芽腫細胞において特異的に発言してるmicroRNAとの相違を検討して、どのmicroRNAが神経芽腫治療に効果的であるかを検討しながら、研究を推進している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、神経芽腫に特異的に発現し、免疫機能強化に関与するmicroRNAを作成したが、これを注入するエクソソームをA/Jマウスから抽出する作業に時間を要したことと、microRNAをエクソソーム中に包埋することに時間を有している。
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Strategy for Future Research Activity |
時間は要しているが、これまでの方針をこのまま継続して、研究を推進していく。
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Causes of Carryover |
当該年度に本研究の基礎となる研究を実施してきた。この研究に対する科学研究費を利用して研究を推進してきたため、研究費を使用せずに研究を実施することが可能であった。
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