2017 Fiscal Year Research-status Report
脊髄損傷急性期の積極的平温療法は、二次損傷による神経学的予後の悪化を防ぐか
Project/Area Number |
17K11575
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
竹葉 淳 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (80598681)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 聡 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (00467854)
馬越 健介 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10467855)
松本 紘典 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(病院教員) (70772531)
安念 優 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (10795305)
中林 ゆき 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (30795307)
相引 眞幸 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (70148162)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 脊髄損傷 / 体温管理 / 炎症性サイトカイン / 神経バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床研究では、頸髄損傷患者に本研究の説明と同意を得て、血液サンプルを採取している。血液は搬入時、受傷後1日、2日、3日で採取している。現在までに3名の患者の血液サンプルが得られている。5名分得られたら、神経バイオマーカーの測定を行う予定である。 動物実験では、脊髄損傷ラット(N=5)、偽手術ラット(N=8)、コントロールラット(N=4)を作成し、作成後24時間で深麻酔下にラットの損傷脊髄を露出した。脊髄から蛋白を抽出し、ELISA法にて脊髄内TNF-αとpNF-Hの含有量を測定した。TNF-αは偽手術、脊髄損傷ラットともに、コントロールラットより有意に増加していた。またpNF-Hの含有量は脊髄損傷ラットでは、偽手術、コントロールラットより有意に増加していた。これらの結果より、我々が用いているモデルは、本研究の遂行に適切であると判断された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験は概ね順調に進展しているが、臨床研究での患者数が少ない状況である(年間5名を予定していたが、3名にとどまっている)。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き臨床研究のための症例収集を行う。 動物実験は、引き続き、脊髄損傷ラット、偽手術ラット、コントロールラットを作成し、脊髄内炎症性サイトカインと神経バイオマーカーの含有量の経時的変化を調査する。
|
Causes of Carryover |
設備備品の購入費が少なかった。また旅費と人件費謝金の支出がなかったため、次年度使用額が生じた。今年度は試薬購入の増加が見込まれ、こちらに使用を計画している。
|