2021 Fiscal Year Research-status Report
ラット低体温モデルを用いた高度低体温の膵傷害と軽度低体温の膵保護効果の機序解明
Project/Area Number |
17K11580
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
井上 弘行 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30721568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 敬介 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00560004)
文屋 尚史 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50721586)
成松 英智 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70295343)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 低体温 / 膵傷害の機序 |
Outline of Annual Research Achievements |
低体温症はしばしば高アミラーゼ血症や急性膵炎などの膵傷害を引き起こすが、その機序については不明であった。ラット体表冷却モデルを用いて血清学的、形態学的にその現象を検討した。低体温は膵に対して相対する二面性を持ち、形態学的にはVacuoleに代表される特徴的な膵傷害をきたすと同時に、血清学的には血清アミラーゼや炎症性サイトカインの上昇を抑制することなどによって膵保護にも作用した。低体温は病態としての偶発性低体温症のみならず、治療としての体温管理療法や低体温手術などにも広く使用されており、さらには将来的に他の領域にも低体温は応用されていくと考えられる。低体温により引き起こされる膵傷害発現の機序を解明し、治療法や予防法を新たに確立することは重要な課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の発表準備など若干の遅れはあるもののおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
データ整理と発表準備をすすめ完了させる予定である。
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Causes of Carryover |
物品費としての支出が予定より少なかった。残額は今年度物品購入に使用予定である。
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Research Products
(1 results)