2019 Fiscal Year Annual Research Report
The protective effect of mesenchymal stem cells on ICU-acquired muscle weakness
Project/Area Number |
17K11598
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
加納 秀記 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90340231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武山 直志 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00155053)
竹中 信義 愛知医科大学, 医学部, 助教 (60770534)
富野 敦稔 愛知医科大学, 医学部, 講師 (70440980)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 貪食能 / 活性酸素種 / 好中球 |
Outline of Annual Research Achievements |
ICU関連筋力低下(ICU-acquired muscle weakness; ICU-AW)は、人工呼吸器離脱困難を引き起こし予後悪化の重大な要因となりうる。ICU-AWは、集中治療後症候 群(post-intensive care syndrome; PICS)をきたし、ICU退室後の機能予後、長期生命予後にも深く関与する. われわれは間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells: MSCs)の有する多能性、とりわけ骨格筋細胞再生作用に着目し、MSCsおよび骨格筋前駆細胞であるsatellite cellがICU-AWの骨格筋修復に重要な役割を果たしていると推察して研究を開始していたが、ヒ素(arse)の好中球機能変化に関する研究も開始している。arseは、免疫不全、癌化、皮膚障害、末梢神経障害、血液障害をはじめ様々な異常を生体に惹起するがその詳細は不明である。リンパ球、マクロファージ障害、好中球減少が生じ結核、インフルエンザなど感染に対する抵抗力が低下するとも言われている。本研究では、arseの好中球に及ぼす影響を明らかにするために、1) 貪食能、2) neutrophil extracellular traps、3)活性酸素種産生能、の3点を検討した。いずれも、健康成人から分離した多核球をin vitroでarseに暴露し、その後の変化を経時的に観察した。本研究によってarseの好中球に及ぼす影響が明らかにされ、免疫不全、癌化を引き起こす病態生理を明らかにすると同時に、画期的治療・管理法を見出す糸口とする。
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