2019 Fiscal Year Annual Research Report
The involvement of aberrant AID expression in human gingival epithelial cells with Streptococcus anginosus antigen on the mechanisms of oral cancer.
Project/Area Number |
17K11623
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐々木 実 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (40187133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石河 太知 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (10569247)
下山 佑 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (90453331)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | S. anginosus / アミノアシルt-RNA ligase / 生理活性 / AID / 生物発癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
S. anginosus菌由来精製生理活性物質SAAの正常歯肉上皮細胞へのAID 発現誘導をmRNAレベル及びパンパク室のレベルで明らかにした.さらに,SAA遺伝子の同定およびクローニングと組換えタンパク質の作製を行い,その分子性状並びに菌体外分泌機構についての検討を行った.すなわち,SAAを二次元電気泳動し,特異抗体を用いてウエスタンブロッティングを行った.抗体と特異的に反応したスポットを切り出しLC-MS/MSを行い解析した.その結果,既に報告があるS. anginosusのゲノム情報からSAAは菌体のタンパク質合成に関わる酵素の一つであるTyrosine-tRNA synthetase(Tyr-tRNA synthetase)と同定された.SAAタンパク質の遺伝子全長を発現ベクター(pGEX-4T)に組込み大腸菌(XL1-blue)に導入しGST融合タンパク質としてリコンビナントSAAを作製した.リコンビナント体を用いてJ774.1を刺激した結果,誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS),TNFαのmRNA発現誘導が認められた.さらにこの活性は,組換え変異体および加熱処理により消失した.次に全長,aa199-aa418及びaa299-aa418の分断されたリコンビナント体を用いてiNOSの発現を評価したところ,aa299-aa418でのみ活性誘導が認められなかったことから,SAAの活性ドメインはaa199-aa299にあるケモカイン様モチーフに存在する可能性が示唆された.また,各口腔レンサ球菌におけるTyrosine -tRNA synthetaseの局在を検討したところ,S. anginosus では主に菌体外画分で認められたのに対し,他の口腔レンサ球菌では菌体外画分で認められなかった.
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Research Products
(3 results)