2017 Fiscal Year Research-status Report
The relationship of Sorcin and endochondral ossification
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17K11635
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
河井 まりこ 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (40379839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 高子 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (00228488)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 細胞内小器官 / ミトコンドリア / 核 / 軟骨内骨化 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. Sorcinの細胞内局在の同定: 胎生期の成長板軟骨の試料作製を行い、免疫組織化学的解析により細胞内でのSorcinの局在同定を試みた。その結果、軟骨細胞における核膜周囲に特に強く局在が認められたこと、ERにおける局在を重要視する必要があるということが明らかとなった。また、ミドコンドリアでの局在の可能性を示唆するデータが得られた。さらに核内における発現も認められたことから、核、ER、ミトコンドリアの3つの細胞内小器官でのSorcin発現の可能性が示された。 2. Sorcin発現ベクターを用いたin vitroでの局在解析: 1. の結果を踏まえ、Sorcin-GFP発現ベクターを用いて、in vitroにて軟骨細胞でのSorcinの局在解析を行うため、Sorcin cDNAとGFP発現ベクターとのライゲーションを行い、Sorcin-GFP発現ベクターの構築を行った。 3. 細胞内小器官特異的Sorcin発現ベクターの構築: 1, 2. の結果を踏まえ、ERならびにミトコンドリア、核それぞれに特異的にSorcinを発現するベクターの構築の準備として、SorcinのcDNAと細胞内小器官特異的発現ベクターへのラインゲーションを開始した。 4.予定するSorcinの発現ブロックの準備: 今後予定しているSorcinの軟骨細胞での発現ブロック実験の準備のために、ゲノム編集を用いた実験系が可能かどうかを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者として大学院生ならびに研究生を予定していたものの、いずれも研究に参画できず、また、教育面など他の業務のエフォート率が当初の予定より高まったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実績の概要で述べている 細胞内小器官特異的Sorcin発現ベクターの構築を完了する。具体的には、平成29年度の研究結果から、ERならびにミトコンドリア、核それぞれに特異的にSorcinが発現することが明らかとなったため、それぞれの細胞内小器官でSorcinを発現するベクターの構築を完了する。
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Causes of Carryover |
本年度はSorcinベクター構築の最終段階までの予算で組んでいたため、次年度に完結予定のため、予算使用が偏ったため。
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