2017 Fiscal Year Research-status Report
長期骨量維持を目指したプライミング細胞カクテル移植による多面的骨再生療法の開発
Project/Area Number |
17K11743
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
秋葉 奈美 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00584591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋葉 陽介 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70547512)
泉 健次 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80242436)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 骨再生 / 血管新生 / 細胞誘導 |
Outline of Annual Research Achievements |
GFP細胞移植を伴う骨増生法とラット頭蓋骨欠損修復モデル作成(分担者:秋葉陽介)12週齢ラット頭蓋 骨に直径5mmのトレフィンバーを用いて自己修復不可能な直径5mmの限界径骨欠損を形成、欠損部にGFPラット( SD-Tg)骨髄より採取し、接着性細胞のみを単離した骨髄由来細胞をコラーゲンゲルに播種して移植、GFP細胞 移植頭蓋骨欠損修復モデルを作製する。頭蓋骨欠損部は細胞移植により3週間程度で欠損部に新生骨形成による 欠損修復が観察される。移植細胞はGFP標識されており組織学的解析により、移植細胞による骨形成、血管形成 などの組織形成部位と、内因細胞誘導による形成組織とを区別、同定できる。骨形成部位移植細胞の機能 的意義の検索(代表者:秋葉奈美) II-1組織学的解析:ラット頭蓋骨欠損修復モデルの欠損部へGFP細胞を 移植し移植後3、7、14、21日後の標本を採取しGFP陽性細胞(移植細胞)、GFP陰性細胞(内因性誘導細胞)を組織 学的に同定し、細胞移植による骨増生法における組織形成由来細胞を検索する。細胞移植部位からの移植 細胞単離と網羅的遺伝子発現解析:頭蓋骨欠損修復モデルラットの欠損修復部位より移植後7、14、21日後に欠 損部より組織を採取、組織を破砕し細胞成分を抽出し、共同実験室所有のセルソーターを用いてGFP陽性細胞と 陰性細胞に分離、網羅的遺伝子発現解析を行い、移植細胞、内因性誘導細胞の機能的意義を検索する。 マイクロダイセクションによる移植細胞の遺伝子発現解析:組織学的解析から細胞移植部位のGFP陽性細胞、陰 性細胞を共同実験室設置のレーザーマイクロダイセクション(Leica: LMD6500/7000)を使用し、組織切片より 抽出し、骨芽細胞分化移植細胞、血管内皮細胞分化移植細胞などの部位特異的な発現遺伝子について検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
血管新生と細胞誘導について invitroの実験を開始しているが、新規の細胞を使用しているため安定した培養条件の選定にやや時間がかかっている
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Strategy for Future Research Activity |
各種プライミング細胞の個々の機能を検証し、更に細胞を共培養し、細胞種間相互作用について検討を進める
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Causes of Carryover |
細胞実験の条件決定に時間が計画以上にかかっているため、次年度使用額が発生している
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