2018 Fiscal Year Research-status Report
ICTを用いた高齢者の口腔機能維持・管理データベースの開発と構築
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17K11754
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
竹内 祐子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (80457316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 哲雄 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90193432)
尾崎 和美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90214121)
白山 靖彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (40434542)
吉岡 昌美 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (90243708)
柳沢 志津子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (10350927)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者福祉施設 / 口腔機能 / 口腔ケア / ミールラウンドシステムプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
1.岐阜及び沖縄の高齢者福祉施設において利用者の口腔機能調査を実施した。調査結果から、口腔機能の低下がみられた利用者は、開口度と舌突度および咬筋触診でその兆候が表れる傾向がみられた。日常的に口腔ケアを実施する職員も同様の傾向を認識していることを確認した。 2.上記施設において職員に対するミールラウンドシステムプログラム作成に係るニーズ調査を実施した。その結果、①咀嚼音、嚥下音に関する知識が不足している。②認知機能の変動に対応する必要がある。③各職種から評価が出されたのち、意見を集約する方法を拘置する必要がある。④病院から施設へ、施設から病院へ引き継ぎ時の情報として活用できないか。という4点の意見が抽出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、ミールラウンドシステムの開発を行う予定であったが、施設調査の段階で職員の専門性や経験年数による、咀嚼音、嚥下音に関する知識及び利用者の認知状態の変化に対する個別対応のスキルにばらつきがあることが判明した。またシステムの構築に関しては、各職種から得られた利用者のデータの蓄積および効果的活用方法についてそれぞれの立場から意見を集約しプログラムに関して検討する必要性もある。
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Strategy for Future Research Activity |
高齢者福祉施設利用者の口腔機能に関して、開口度や舌突度は、診査者によるデモンストレーションによって容易に対象者の最大限の能力を引き出せ評価できる項目であり、覚醒や意欲など精神機能に相応の異常がない限り対象者の当該機能を客観的に、かつ正確に評価できる。咬筋の触診もまた、開口度や舌突度と同様に容易なデモンストレーションによって最大限の能力を引き出せ評価しうる項目である。以上のことから、開閉口に関連した筋群の「口腔機能低下の初期変化」としての総合的評価指標としての有用性といった観点から、これら3項目の測定値の相関も含めて今後症例数を追加し解析していく予定である。また、高齢者福祉施設職員に対するニーズ調査で得られた意見を踏まえ、研修やマニュアルを加えミールラウンドシステムプログラムの構築を進めていく。
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Causes of Carryover |
今年度予定していた、データベースシステムの開発が遅れているため。理由;対象施設における職員のニーズ調査から、システムを有効に使用するための知識及び技術面での均霑化がなされていないことが判明した。そのため次年度は、咀嚼音、嚥下音に関する知識および認知機能に関する研修を行うための研修にかかる出張費、教材作成費等に使用予定。
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Research Products
(3 results)