2019 Fiscal Year Research-status Report
多数歯欠損患者に対するIARPD治療プロトコールの確立
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17K11763
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
横山 紗和子 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (10431925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 友佳 昭和大学, 歯学部, 講師 (80614156)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | IARPD / Implant assisted RPD / インプラント / 患者立脚型アウトカム / OHIP |
Outline of Annual Research Achievements |
欠損部にインプラントを埋入し中間欠損化して義歯の安定を図るImplant-Assisted Removable Partial Denture(IARPD)の報告があるが,補綴歯科領域で特に難症例とされる咬合支持域を喪失したすれ違い咬合患者への適用とその治療効果については報告がない.本研究では,咬合支持域喪失患者を対象として,使用中の義歯に関する調査とIARPD治療介入における治療前後での調査を行なって,臨床的アウトカムおよび患者立脚型アウトカムについての情報を取得し,IARPDの適応症・設計を含む治療指針の構築を目的としている. 昭和大学歯科病院に来院した患者のうち,欠損を有する患者から,患者立脚型アウトカムとしてOHIP-J49(Oral Health Impact Profile 日本語版)の収集を行なった.IARPD治療介入については,採択基準(咬合支持域の減少)に適合し,IARPD治療介入を開始する患者に対して同意が得られたものを被験者とした.それらの被験者に対して,OHIP-J49および欠損形態,対合歯の状況,口腔内の状態についてのベースラインでの調査を実施した.補綴的前処置を要する被験者については,旧義歯の修理等の前処置を行なったのちにベースライン調査を実施した.さらに,インプラント埋入処置を行い,必要に応じて二次手術を行なった上で,経過を観察した.ヒーリングアバットメントと義歯粘膜面とを接触させ,インプラント支持を得た時点,およびアタッチメントの付与を行なって維持機能が得られた時点でOHIP-J49の収集を行なった.また,インプラント埋入処置後の経過について記録を行なった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
被験者の収集に時間がかかったことや,患者の都合による手術予定の変更などがあったため,術後のデータ収集のタイミングが遅くなり,研究進捗状況に遅れが生じた.
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Strategy for Future Research Activity |
データの取りまとめを行なって,IARPD治療の適応症および設計を含む治療指針の構築を行なっていく予定である.また,得られた結果については,適宜,専門学会にて発表を行なう.
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Causes of Carryover |
被験者が当初の予定よりも集まらず研究進捗状況に遅れが生じ,データの取りまとめおよび解析のタイミングが先送りになったため,次年度使用額が生じた.この助成金は次年度における解析およびデータの公表のために使用する予定である.
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Research Products
(6 results)