2019 Fiscal Year Annual Research Report
It explores the possibility of the tisues-specific stem cell bodily injury which has an influence on the treatment prgnosis of the periimplantitis.
Project/Area Number |
17K11799
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
奥田 一博 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00169228)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 再生医学 / 歯学 / インプラント周囲炎 / 細胞治療 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
インプラント周囲炎はインプラント周囲に付着した細菌によって引き起こされる歯周組織の破壊を特徴とする。しかし、感染病巣の除去によっても期待したような組織再生が得られることは少ない。そこで、申請者はその不可逆性を幹細胞に対する傷害とそれによる組織ターンオーバーの停止という仮説を立てた。細胞治療に先立って純チタン表面への血小板の吸着メカニズムについて解析した。 インプラント周囲炎の治療を考えた場合、インプラント表面への生物学的親和性を改善する目的で、多血小板血漿(platelet-rich plasma: PRP)をチタン表面にコーティングすることが試みられている。しかしながらPRPがチタン表面でどのように作用するかは理解に乏しい。このPRPを用いた表面修飾法の効果を検証するために、活性化して付着した血小板から放出された血小板由来可溶性生物学的分子(PPARγ、PDGF-B、TGFβ1)の分布を評価した。 結果的に血小板由来可溶性生物学的分子は血小板から均等に放出された。そして暫くの間血小板周囲を取り巻く空間に維持され直ちに拡散しなかった。CaCl2処理でこの効果は増強された。血小板はただちに純チタン板に付着して血小板のなかに蓄えられた生物学的分子を血漿タンパクの無い部分へ放出する。そしてこれらの生物学的分子は拡散せずに新生された未熟なフィブリン線維網の近傍の血小板周囲の血小板外空間に、より長くとどまる。従ってこれらの蓄積された生物学的分子は歯槽骨再生とインプラント結合のために関与する細胞を刺激することによってインプラントを生体組織に協調して安定化させることが予想される。
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Research Products
(1 results)