2017 Fiscal Year Research-status Report
低酸素代謝リプログラミングを応用した培養口腔粘膜の品質向上
Project/Area Number |
17K11800
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大貫 尚志 新潟大学, 医歯学総合病院, その他 (90568552)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
加藤 寛子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70749994) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 口腔粘膜上皮細胞 / 低酸素 / メタボローム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
組織幹細胞は生体内で低酸素環境に局在し、そのユニークな代謝機構が幹細胞維持に重要であるが口腔粘膜における知見はない。申請者らのこれまでの研究から、低酸素環境は口腔粘膜上皮培養細胞を未分化に保ち、老化を防止することを明らかにしたが、その代謝機構は未だ不明である。本申請では口腔粘膜上皮細胞の低酸素下での代謝機構をメタボローム解析によって解明する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
低酸素培養口腔粘膜上皮細胞のメタボローム解析とマイクロアレイ解析を行った。増殖培地で単層培養した口腔粘膜上皮角化細胞を通常酸素濃度(コントロール)と低酸素濃度下で培養したものを、メタボローム解析として水溶性代謝産物を抽出、慶應義塾大学に送付しCE-TOFMSによって代謝産物を測定しデータ解析を行った。メタボロームとの結果をバイオインフォマティクス解析し、代謝経路レベルでの差異を解析中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2次元培養の低酸素応答としてでみられた細胞増殖能亢進や細胞老化抑制が代謝リプログラミングによるかどうか、代謝関連酵素などの分子、代謝産物と未分化性維持の相互関係に着目し、解析するため、(1)で代謝経路において、代謝産物の添加もしくは、代謝酵素をRNA干渉、薬学的操作により操作をし、低酸素下でみられた現象が再現できるか検索をする。
|
Causes of Carryover |
清算が年度内に間に合わない物品があり、次年度で清算することとした。
|