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2018 Fiscal Year Research-status Report

新規マーカー解析による前駆細胞の機能に着目した歯髄再生メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 17K11812
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

小林 朋子  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (10548283)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 那須 優則  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50130688)
筒井 健夫  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (70366764)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords歯髄幹細胞 / 多分化能 / マーカー
Outline of Annual Research Achievements

昨年度に、当初実験に使用する予定の前駆細胞マーカー候補遺伝子の発現が歯髄細胞で低いことが判明したため、当該年度は新たなマーカー候補遺伝子の探索を行った。これまでの研究成果より想定していた、幹細胞マーカー9種類(ICAM1を含む)、前駆細胞マーカー5種類(ITGA8を含む)の候補遺伝子について、それぞれ歯髄細胞における発現をqRT-PCRにて解析した。
分化誘導前の細胞集団では幹細胞が多く、分化誘導後は前駆細胞が多くなると考えられている。そこで歯髄細胞を石灰化誘導し、誘導前と誘導後の遺伝子発現を比較したところ、幹細胞マーカー候補遺伝子のうち4種類が、石灰化誘導後と比較して石灰化誘導前で発現が高かった。また、前駆細胞マーカー候補遺伝子のうち1種類が、石灰化誘導後と比較して石灰化誘導前で発現が低かった。さらに、継代を重ねると幹細胞性が低くなることが知られているので、継代数の少ない細胞と多い細胞での発現を比較したところ、3種類の前駆細胞マーカー候補遺伝子で、継代数の多い細胞で発現が高く、継代数の少ない細胞で発現が低いことが解析された。
これらの遺伝子を新たな幹細胞マーカー候補遺伝子、前駆細胞マーカー候補遺伝子としてさらに解析を進めることとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

平成30年度は所属部署の変更に伴い、申請当初には予期できなかった業務に長時間従事する必要が生じたため。

Strategy for Future Research Activity

幹細胞マーカーの一つとされれているCD146を用いて、磁気細胞分離法(MACS)にて細胞を分取し、新たな幹細胞マーカー候補遺伝子と前駆細胞候補遺伝子の発現を解析する。実験結果より、幹細胞マーカー候補遺伝子と前駆細胞候補遺伝子を絞り込む。それぞれのマーカー候補を用いてMACSにて細胞を分取し、分化能や増殖能を解析する。さらに、分取した幹細胞様細胞と前駆細胞様細胞それぞれの、単独培養と共培養の条件における分化誘導効率の違いを検討する。

Causes of Carryover

平成30年度は所属部署の変更に伴い、申請当初には予期できなかった業務に長時間従事する必要が生じたため、研究計画を次年度に繰り越した。
また次年度は、幹細胞集団と前駆細胞集団それぞれの細胞培養上清のプロテオーム解析を行う予定であり、その解析費用に充てるため次年度に繰り越させていただいた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] ヒト歯髄幹細胞を用いた三次元培養におけるMineral Trioxide Aggregate (MTA)の効果2019

    • Author(s)
      筒井健夫、小林朋子、鳥居大祐
    • Journal Title

      日本臨床歯科医学会誌

      Volume: 5 Pages: 18~23

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2019-12-27  

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