2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel treatment for oral mucositis focused on specific immune system in cancer stroma
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17K11824
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
久保田 耕世 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10529689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松宮 朋穂 弘前大学, 医学研究科, 助教 (30344592)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 口腔粘膜炎 / がん関連線維芽細胞 / 遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は研究計画に従い、平成29・30年度の結果を踏まえてがん関連線維芽細胞モデルを用いて、がん関連線維芽細胞の初期免疫応答能の機構解明の研究を行った。 歯肉癌由来がん関連線維芽細胞においてはRIG-IならびにTLR-3のmRNA発現が歯肉癌由来細胞株(Ca9-22)と比較し発現上昇が認められた。そのため、発現機序を解析するためにp38MAPK阻害薬のSB203580を添加したところ、RIG-IならびにTLR-3のmRNA発現低下を認めた。また、舌癌由来がん関連線維芽細胞においてはRIG-IのmRNA発現のみが舌癌由来細胞株(HSC-3)と比較し発現上昇を認めていたため、同様に解析したところ発現低下が認められ、p38MAPKの関与が考えられた。TLR-3mRNAについてはp38MAPK阻害薬の効果が認められず、他の機序によるものと考える。 炎症・血管新生について歯肉線維芽細胞とがん関連線維芽細胞で比較検討したところ、舌癌ならびに歯肉癌由来がん関連線維芽細胞でCOX-2、VEGF、MMP-1mRNAの発現上昇が認められ、SB203580添加で発現低下が認められた。そのため、これらのmRNA発現機序についてはp38MAPKの関与が考えられた。 以上により、RIG-IならびにTLR3については舌癌由来と歯肉癌由来線維芽細胞において発現の差異が認められたが、発現上昇が認められた遺伝子についてはp38MAPKの関与が示唆された。同様にCOX-2,VEGF,MMP-1mRNAの発現にもp38MAPKの関与が重要であると考えられた。
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