2019 Fiscal Year Annual Research Report
The Changes in multipotency of bone tissue-derived mesenchymal cells by donor site and its clinical significance.
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17K11852
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
山崎 安晴 北里大学, 医学部, 非常勤講師 (00210401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 孝之 北里大学, 医学部, 講師 (20365133)
馬場 香子 北里大学, 医学部, 講師 (90327411)
杉本 佳香 北里大学, 医学部, 助教 (90775941)
森山 和の 北里大学, 医学部, 助教 (40803515)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 未分化間葉系細胞 / 再生医工学 / エクソソーム / 神経堤由来細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)同じ間葉系細胞(体幹:腸骨、顎骨:上顎骨・下顎骨・歯槽骨)であっても由来組織による分化に差異があることが考えられる。そこで今回、骨、脂肪、軟骨分化誘導に対して生物学的に検討した結果、それらに差異が認められ発生経路系が異なることによると推論した。 2)20年間凍結保存した骨組織由来間葉系細胞検体でも骨分化能及び脂肪分化能を有していることが分かった。しかしその分化能は骨分化あるいは脂肪分化のどちらかに傾く傾向があることが推定された。統計的解析により凍結による老化は進んでいない可能性が示唆された。長期凍結保存された検体でも基礎研究には有益と考えられた。 3)骨由来間葉系細胞が骨分化誘導される各Stageで放出されるエクソソームの詳細解明として、①アルカリフォスファターゼが上昇開始時期前のエクソソームが同間葉系細胞に与える影響と②オステオカルシンが上昇開始時期前のエクソソームが同間葉系細胞に与える影響とをin vivo とin vitro でその差異を調査した。尚、ヒト腸骨由来間葉系細胞培養上清のエクソソーム精製法:免疫学的捕捉法で行い、骨誘導上清中から抽出されたエクソソームを経時的段階で精製分別した。研究としては骨由来間葉系細胞の培養上清に各時期毎のエクソソームを添加した。その結果、in vivoでは移植検体に血球系細胞の広範な細胞浸潤を認め、またin vitroの骨由来間葉系細胞へのエクソソーム添加ではその細胞に明かな骨分化は認めなかった。今後さらにエクソソームの生物学的意義の検討が必要であると考えられた。
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Research Products
(4 results)