2018 Fiscal Year Research-status Report
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17K11870
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
北原 寛子 金沢大学, 附属病院, 医員 (70507053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 博幸 金沢大学, 医学系, 准教授 (30542253)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 口腔癌 / 微小管 |
Outline of Annual Research Achievements |
様々な濃度のパクリタキセル及びビンブラスチンをOSC-20細胞、OSC-19細胞、HOC313細胞の培養液に添加し、72時間に増殖細胞の数を測定した。得られた結果より、3種類の口腔扁平上皮癌細胞株のパクリタキセル及びビンブラスチンに対する感受性をそれぞれ比較し、浸潤様式と感受性の関係、申請者がすでに報告しているエリブリンの結果と比較検討した。 OSC-20細胞、OSC-19細胞、HOC313細胞にIC50濃度のエリブリン、パクリタキセル、ビンブラスチンを添加し、72時間後にmRNAおよびタンパク質を回収する。上皮マーカー:E-cadherin、間葉系マーカー:Vimentin、N-cadherin、Snailの解析にはFAM/ZEN/IBFQラベルプローブを、内部標準の18S rRNAの解析には HEX/ZEN/IBFQラベルプローブを作製し、real-time RT-PCR法で各遺伝子発現を解析した。細胞から抽出したタンパク質はWestern blot法にて検出し、各種タンパク質の発現量を比較検討した。これらの結果をこれまでに申請者が報告したエリブリンの結果と比較し、METがパクリタキセやビンブラスチンでも誘導されるか検討した。さらに、上記で同定した微小管阻害薬処理で変動する微小管調節タンパクの発現をsiRNAで阻害し、METの誘導が阻害されるかを検討し、METの誘導に関連する微小管調節タンパクを調べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大幅な遅延なく進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
セツキシマブの感受性が低いHOC313細胞をエリブリンとパクリタキセルとビンブラスチンで処理し、mRNAおよびタンパク質を回収する。EGFR遺伝子の解析にはFAM/ZEN/IBFQラベルプローブを、内部標準の18S rRNAの解析には HEX/ZEN/IBFQラベルプローブを作製し、real-time RT-PCR法で解析する。タンパク発現はWestern blot法並びに免疫蛍光染色にて検討する。もし各種タンパク質の検出がWestern blot法で困難な場合、検出感度が高いELISA法を用いて検討を行う。免疫組織蛍光染色はHOC313細胞を、エリブリン、パクリタキセル、ビンブラスチン存在下及び非存在下でそれぞれ20時間培養した後、4%ホルムアルデヒド溶液で固定し、EGFRを抗EGFR抗体(DAKO)と2次抗体(Alexa Fluor 488-labeled)で標識し蛍光顕微鏡で観察する。エリブリン、パクリタキセル、ビンブラスチン処理でEGFRの発現変化を調べ、セツキシマブへの感受性が変化するかを検討する。さらに、上記2の実験で同定した微小管阻害薬処理で変動する微小管調節タンパクの発現をsiRNAで阻害し、EGFRの発現が阻害されるかを検討し、EGFRの発現に関連する微小管調節タンパクを調べる。
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Causes of Carryover |
購入予定消耗品の購入残金が不足したため次年度の予算と合わせて購入するため
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