2019 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between antitumor immunity and lymph node immune environment in oral caner
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17K11878
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| Research Institution | Kumamoto University |
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Principal Investigator |
川原 健太 熊本大学, 病院, 病院教員 (90732735)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 遼司 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (10632458)
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (40449921)
中山 秀樹 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70381001)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 口腔癌 / 癌免疫 / M1マクロファージ / CD169 / 所属リンパ節 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
近年、がんに対する免疫療法への期待が高まっているが、そのためには患者個人の免疫能を的確に評価する免疫モニタリング法の確立が重要な課題である。現在、がん免疫の評価法としてはがん組織中の浸潤リンパ球数の評価が一般的であり、リンパ球浸潤が多い症例ほど免疫療法に対する反応性も良いことが知られている。がん免疫の誘導に関わる器官はリンパ節であるが、口腔癌患者のリンパ節とがん免疫に着目した研究はない。本研究の目的は口腔癌患者の術後のリンパ節組織を用い、リンパ節の免疫環境とがん組織中のリンパ球浸潤、その他の臨床病理学的因子との関連性を検討し、リンパ節サンプルを用いたがん免疫病理診断法の確立を目指すことである。
前年度までに、当科で保有している術前化学放射線療法後に採取したリンパ節にて、炎症性マクロファージのマーカーであるCD169の発現を免疫染色したところ、全生存率、癌特異的生存率、無再発生存率において、CD169高発現群が有意に予後が良好であることを確認した。また原発腫瘍組織内のCD8陽性T細胞もCD169高発現群において高発現を認めた。
本年度は術前化学放射線療法を行っていない検体、つまり何も腫瘍に修飾が加わっていないサンプルを用いて同様の実験を行ったところ、全生存率において同様にリンパ節におけるCD169高発現群が有意に予後良好であった。現在は同リンパ節においてPD-L1、制御性T細胞のマーカーであるFOXP3、樹状細胞のマーカーであるCD14とCD11cの免疫染色を行い、CD169との関連性を検討している。
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