2017 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌のCXCR4システムを介した転移機構における分泌型miRNAの役割
Project/Area Number |
17K11886
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
内田 大亮 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20335798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木内 誠 獨協医科大学, 医学部, 助教 (00759483)
川又 均 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (70224847)
栗林 伸行 獨協医科大学, 医学部, 助教 (80617332)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | exosome / マイクロRNA / 口腔癌 / CXCR4 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれは、ケモカインレセプターCXCR4が口腔癌の転移システムの一つであること、CXCR4シグナルの標的マイクロRNA (miRNA)として同定したmiR-518c-5pが、口腔癌細胞の増殖・転移を促進することを明らかにした。近年,癌微小環境に対するexosome包埋型の分泌型miRNAの重要性が明らかにされており、miR-518c-5pが分泌型の転移促進miRNAとして癌微小環境へ作用している可能性を検討した。しかしながら、miR-518c-5pの作用は、口腔癌細胞への直接的作用が主であり,転移に重要とされる癌微小環境への影響を明らかにすることができなかった。そこで、本研究ではCXCR4シグナルの下流に存在する分泌型miRNAを同定し、CXCR4シグナルの癌微小環境への作用機序を明らかにすることを目的とした.本年度は,CXCR4高発現株であるB88をリガンドSDF-1処理後、培養上清を回収し、exosome 中のmiRNA(ex-miR)の抽出を試みた.exosomeの回収を行うことはできたが,抽出したRNAのA260/280比が1.6程度であり,miRNAアレイ解析に十分なRNAの品質を得ることができなかった.現在,抽出試薬の変更を行うことで品質改善をはかっている.その間,経口投与可能なCXCR4特異的阻害剤であるAMD070が,口腔癌細胞のin vitroでの遊走とマウス転移モデルでの転移を抑制することを明らかにした.本研究成果はOncology Reportsに投稿中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
CXCR4高発現株であるB88をリガンドSDF-1処理後、培養上清を回収し、exosome 中のmiRNA(ex-miR)の抽出を試みたが,exosomeの回収を行うことはできたが,抽出したRNAのA260/280比が1.6程度であり,microRNAアレイ解析に十分なRNAの品質を得ることができなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
現在使用しているRNA抽出試薬を変更することで,RNAの品質改善をはかっている.
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Causes of Carryover |
exosomeから抽出したRNAの品質が悪く,miRNAアレイ解析に至らなかったため.
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[Journal Article] Effect of a novel orally bioavailable CXCR4 inhibitor, AMD070, on the metastasis of oral cancer cells2018
Author(s)
Daisuke Uchida, Nobuyuki Kuribayashi, Makoto Kinouchi, Yuta Sawatani, Michiko Shimura, Toshimitsu Mori, Tomonori Hasegawa, Youji Miyamoto, Hitoshi Kawamata
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Journal Title
Oncology Reports
Volume: 40
Pages: 303-308
DOI
Peer Reviewed
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