2022 Fiscal Year Research-status Report
新たな凍結保存歯移植法の開発‐骨髄間葉系幹細胞培養上清を応用する‐
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17K11903
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
新美 奏恵 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (20397136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳澤 享子 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (60303137)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多血小板血漿 / 多血小板フィブリン / 歯の移植 / 骨髄単核球細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
多血小板血漿(PRP),多血小板フィブリン(PRF)を用いて凍結保存歯移植後の歯周組織の再生を促進させることを目指してラットを用いた予備研究を行い,PRPを用いた歯の即時移植では歯周組織の再生が促進されることが示唆された. 更に骨髄単核球細胞(MNC)を用いたティッシュエンジニアリングを併用し,歯槽骨の再生を同時に行う可能性について検討を行った.その結果,歯の周囲の骨再生は促進されることが認められた.一方で,移植歯の骨癒着を認める部位もあり,より高い骨再生能を有する細胞と賦形性に優れた担体が必要と考えられた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ対策により共同研究者との打ち合わせが進まなかった.実験の環境整備に時間を要した.また,コロナ対策の必要性から本研究以外の業務に割かれる時間が多くなった.
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Strategy for Future Research Activity |
皮質骨由来多能性間質細胞を浮遊培養することで得られるスフェロイドを用いることとし,コラーゲンスポンジを担体として採用し,より優れた歯周組織と骨の再生を目指した. 凍結保存歯の移植は,移植後の置換性歯根吸収が多くみられる.歯の抜去,保存する手技の検討を行う必要がある.
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Causes of Carryover |
研究の遅延があり,必要な機材や消耗品の購入が少なかった.今後の研究に必要な薬品,消耗品を購入する予定である.
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