2019 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation as a functional analysis and the treatment target of ANGPTL4 in oral cancer
Project/Area Number |
17K11912
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
田中 拓也 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (30631767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾木 秀直 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (10315426)
今村 隆寿 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (20176499)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 口腔癌 / 肺転移 / ANGPTL4 |
Outline of Annual Research Achievements |
「研究の目的」Angiopoietin-like protein 4(ANGPTL4)はAngiopoietin の構造類似蛋白で、脂質代謝や血管新生因子としての働きが指摘されているが、その機能は充分解明されていない。我々はANGPTL4 が口腔の扁平上皮癌の進展にも影響していると考えた。最近、癌の遠隔転移における癌細胞の血管内皮細胞通過の過程にANGPTL4 が関与している可能性が報告された(文献)。脈管侵襲およびそれに続く遠隔転移、再発は、扁平上皮癌である食道癌に高率に認められ、予後不良の大きな原因となっていることから、我々はANGPTL4 が口腔の扁平上皮癌の進展にも影響していると考えた。ANGPTL4の癌運動性や浸潤亢進、増殖亢進等を調べて癌促進相乗作用を明らかにし癌治療法開発をめざす。 「研究実施計画」口腔扁平上皮癌を用いて高転移株を樹立し、その転移株を用いて、口腔扁平上皮癌の高転移株が肺転移すると、マイクロアレイでANGPTL4 mRNA発現が親株より140倍以上増加することを確認し、ANPTL4と肺転移への関与を推定した。この仮説を確認するために、癌患者の血清をを肺転移群と非転移群でANGPTL4の発現をELSAと免疫染色を用いて肺転移群の有意な発現の上昇を認めた。その後の研究で、癌細胞でのANGPTL4高発現や血漿高値が舌癌の肺転移や患者予後不良に関係することが解った。
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Research Products
(2 results)