2017 Fiscal Year Research-status Report
Effect of UV-mediated photofunctionalization to enhance osteoblast behavior in mandibular reconstruction scaffold.
Project/Area Number |
17K11913
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
廣田 誠 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20347305)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 喜之 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (80536227)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 骨再建 |
Outline of Annual Research Achievements |
チタンファイバーで作製したスキャホールドへの深部への骨組織誘導を最適化するためにスキャホールドに紫外線を照射した。29年度はin vitro試験を中心に実施し、親水性、骨芽細胞接着能、タンパク吸着能を検討した。親水性はスキャホールドディスクを作製し、中心部に10ミクロンの水滴を滴下することで行なった。未処理のものでは水滴は水滴のままの状態であり疎水性であることが確認できたが、紫外線処理を行なったものでは水滴はスキャホールド内に吸収され、超親水性が獲得されることが確認できた。骨芽細胞接着能も同様のディクスを用いて行なった。ラット骨芽細胞を播種し、6時間後にWST1を用いて正細胞数を測定したところ、未処理のものと比較し、紫外線照射群では有意に正細胞数が多かった。タンパク吸着能の測定も同様のディスクを用いて行なった。アルブミンをスキャホールド上に滴下し、その吸収量を測定したところ、同様に未処理のものと比較して紫外線照射群では有意にタンパク吸着量が多かった。ラット大腿骨を用いたin vivoでの評価では、骨欠損部に埋入したスキャホールドにおいて、未処理のものは血液の浸透がほとんどなかったのに対して紫外線照射群では血液がスキャホールド内に吸収され、血液親和性についても紫外線照射による効果が認められた。骨形成量の評価では電子顕微鏡にてスキャホールド内への骨組織形成を確認したが、未処理のものと紫外線照射したものと間に大きな差はなく、スキャホールド内部への骨組織誘導に有意な差は認められなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
In vivo試験では未処理のものの骨組織誘導が想定よりも優れており、より骨形成が厳しい条件での評価を検討したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
In vitroでは骨分化マーカーの評価、in vivoの評価ではより厳しい条件での骨組織誘導の評価と形成されたチタンスキャホールドー骨組織複合体の力学的評価を重点的に実施する予定。
|
Causes of Carryover |
関連材料の購入を取りやめたため。今年度物品費で使用予定。
|