2017 Fiscal Year Research-status Report
歯の移動による骨改造現象におけるヘッジホッグ応答性転写因子Gli1の機能の解明
Project/Area Number |
17K11932
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大久保 和美 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10396715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡安 麻里 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10610941)
大庭 伸介 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (20466733)
西條 英人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80372390)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 歯科矯正学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 生理的条件下におけるGli1変異マウスの顎顔面骨代謝の解析 ①顎顔面骨組織の解析: Gli1+/-マウス同志の掛け合わせによって得られた、同腹のGli1+/+(野生型)、Gli1+/-(ヘテロ欠損)、Gli1-/-(ホモ欠損)マウスについて、X線撮影にて骨のサイズ、形状、質を評価した。H&E染色、Villanueva-Goldner染色等の組織学的解析による細胞レベルの解析により、放射線学的解析によって得られた所見の裏付けを試みた。さらに、骨形成マーカーのosteocalcinの発現、代表的な骨形成シグナル分子であるRunx2、Sp7の発現を免疫染色によって検出し、Gli1変異マウスと野生型の顎顔面骨組織の間で比較検討した。 ②骨髄由来間質系細胞の解析: Gli1+/+(野生型)、Gli1+/-(ヘテロ欠損)、Gli1-/-(ホモ欠損)マウスの骨髄から採取した間質系細胞の増殖能の解析を行った。分化については、アルカリフォスファターゼ活性測定・アリザリンレッド染色・フォンコッサ染色による基質合成能と、リアルタイムRT-PCR法による Type I Collagen、osteocalcin、ALP等の分化マーカーの発現検討によって評価した。 上記の一連の解析から、Gli1+/+マウスと比べて、Gli1+/-及びGli1-/-マウスは、顎顔面骨における表現型を有することを示唆するデータを得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画の通り、今年度は顎顔面骨代謝の解析を行い、有望な結果が得られつつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、当初計画に従って進める予定である。
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Causes of Carryover |
保有している在庫物品を利用することができたため。来年度以降に関しては新たに購入が必要の見通し。
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Research Products
(3 results)