2022 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the involvement of hedgehog-Gli1 axis in the bone remodeling by tooth movement.
Project/Area Number |
17K11932
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大久保 和美 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10396715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡安 麻里 東京大学, 医学部附属病院, 病院診療医(出向) (10610941)
大庭 伸介 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20466733)
西條 英人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80372390)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯科矯正学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、前年度から引き続き、ゲノムワイド解析によるGli1下流遺伝子の同定解析を行った。Gli1-DNA結合プロファイル(Gli1 ChIP-seq解析)と、遺伝子発現プロファイル(野生型およびGli1ノックアウト細胞のRNA-seq解析)の統合解析、およびLoss-of-function・Gain-of-function解析により得られたGli1標的遺伝子の転写制御領域の検討を行った。Gli1のChIP-seqデータとゲノム上のオープンクロマチンを検出するATAC-seqのデータを用いて、標的遺伝子の近傍において、Gli1が結合する転写制御領域の候補を見出した。この転写制御領域を有するレポータ遺伝子を構築した。具体的には、cis-転写制御領域のDNA配列を合成した後、ルシフェラーゼレポータープラスドベクター(pGL4-MiniP-Luc2)にクローニングした。ゲノムPCRによりDNA配列を増幅した後、サンガーシークエンスにより配列を確認した。その後、大腸菌の大量培養を行い、実験に必要な量のプラスミドDNAを得た。プラスミドDNAを線維芽細胞、間葉系細胞に導入した後、レポータ活性を確認した。間葉系細胞を用いた実験においては、骨芽細胞分化誘導前および後の細胞を用いた。その結果、骨芽細胞の分化に従って、レポータ活性が上昇することが明らかになった。線維芽細胞においては、骨芽細胞と比較してレポータ活性は低かった。同様にヘッジホッグシグナルにより転写活性が上昇することも確認した。また、昨年度から引き続き、in vivo実験の検討を進めている。Gli1+/-マウス・Hh作動薬投与マウスの実験的歯の移動モデルを用いた歯科矯正学的・分子生物学的評価のための検証を進めている。
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Research Products
(4 results)