2021 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of Therapeutic Effects of Gastroprokinetic Agents and H2 Blockers on Masticatory Muscle Disorders
Project/Area Number |
17K11946
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 孝和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10346166)
永山 邦宏 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60583458)
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 胃食道逆流症 |
Outline of Annual Research Achievements |
顎関節症は、覚醒時ブラキシズム(AB)と関連することが報告されているが、その多くが質問紙調査によるものである。近年、顎関節症の新たな評価方法として、Diagnostic Criteria for TMD(以下、DC/TMD)が用いられており、咀嚼筋や顎関節に疼痛を伴う病態は、疼痛関連顎関節症と診断されている。一方、ABについては超小型ウェアラブル筋電計(以下、超小型筋電計)による咀嚼筋活動の評価が注目されている。疼痛関連顎関節症については、DC/TMD診察用紙に則り検査をし、覚醒時の咬筋活動は超小型筋電計を用いて合計9時間以上記録し、咬筋筋電図は最大随意咬みしめを基準に最大振幅が30%MVC以上で0.25秒以上持続した筋電図波形のうち、1時間あたりのTonic波形数(2秒以上の波形)とその持続時間の合計を解析した。疼痛関連顎関節症の症状の有無により2群に分け、咬筋活動について群間比較し、各症状についてクロス検定を行った。DC/TMDによる検査で触診時の咬筋の痛み(以下、咬筋圧痛)がある群は、ない群と比較して、咬筋活動の1時間当たりのTonic波形持続時間の合計が有意に長かった。咬筋圧痛がある者は、触診時の側頭筋および顎関節の痛みを有する割合が有意に高かった。疼痛関連顎関節症の症状の一つである触診時に咬筋圧痛がある者は、クレンチングを反映する咬筋のTonic波形の持続時間が長かったことから、疼痛関連顎関節症は覚醒時のクレンチングと関連することが示唆された。また、咬筋圧痛がある者は、側頭筋および顎関節の圧痛を有する割合が多く、咬筋活動の増加は側頭筋および顎関節の疼痛にも影響している可能性が示唆された。以上より、疼痛関連顎関節症は咬筋活動の増加と関連することが示唆された。
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Research Products
(6 results)