2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K11947
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
槇 宏太郎 昭和大学, 歯学部, 教授 (80219295)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳賀 秀郷 昭和大学, 歯学部, 助教 (00736655)
高橋 正皓 昭和大学, 歯学部, 助教 (10736713)
山口 徹太郎 昭和大学, 歯学部, 准教授 (40384193)
中脇 貴俊 昭和大学, 歯学部, 助教 (90783522)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ゲノム / 歯根長 / 歯冠長 / 遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯根発生に関するメカニズムの理解は、歯冠形成に比べて研究報告も少なく、明らかに立ち遅れている。本申請課題研究者は先天性疾患の原因遺伝子が健常集団においてもその遺伝的役割を担い形質に関与することを明らかにした。また、顎顔面形態など集団間における形質出現の頻度差といった集団遺伝学的視点が、候補遺伝子の絞り込みに有用であることも立証した。遺伝因子の解明は歯根吸収の病態理解や歯牙の再生に寄与する。本申請課題では歯冠長、歯根長に関与する遺伝因子の同定を目的とする。
研究代表者はすでに口腔内模型、側面頭部X線規格写真、正面頭部X線規格写真、パノラマX線規格写真などが採得された東アジア人約500名の約50万SNPs(一塩基多型)のタイピングデータ(イルミナ OmniExpress)を保有している。これに加え約200名のコーンビームX線撮影画像を保有している。この画像から永久全歯の歯冠長、歯根長の計測を完了した。研究代表者は一つの候補遺伝子における関連解析により歯冠長、歯根長に関与する遺伝因子を同定するに至った。今後、候補遺伝子を増やし、その関与を検証する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
歯根形成の遺伝子発現やシグナル分子に関する研究は歯冠研究と比して技術的に難しく歯根発生に関するメカニズムは、歯冠形成に比べて研究報告も少なく、明らかに立ち遅れている。期待される歯牙の再生医療にとって補綴処置が可能な歯冠の再生以上に歯根の再生はその鍵となる。しかし、研究代表者は候補遺伝子関連解析により歯冠長、歯根長に関与する遺伝因子を同定するに至った。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究代表者はすでに口腔内模型、側面頭部X線規格写真、正面頭部X線規格写真、パノラマX線規格写真などが採得された東アジア人約500名の約50万SNPs(一塩基多型)のタイピングデータ(イルミナ OmniExpress)を保有している。これに加え約200名のコーンビームX線撮影画像を保有している。この画像から永久全歯の歯冠長、歯根長の計測を完了した。研究代表者は一つの候補遺伝子における関連解析により歯冠長、歯根長に関与する遺伝因子を同定するに至った。今後、候補遺伝子を増やし、その関与を検証する。
|