2017 Fiscal Year Research-status Report
初期胚特異抗原SSEA-1が高未分化iPS細胞を特定するマーカーであることの証明
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17K11956
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
澤味 規 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (90710442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正宏 鹿児島大学, 医用ミニブタ・先端医療開発センター, 教授 (30287099)
齊藤 一誠 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90404540)
野口 洋文 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50378733)
齊藤 陽子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30404487)
村上 智哉 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90791517)
稲田 絵美 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (30448568)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 歯学 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
iPS細胞を歯構成細胞へ分化させることは、歯の再生医療の分野では重要な課題である。我々はヒト乳歯歯髄細胞からiPS細胞を樹立し、feeder細胞の選択が重要であることを示した。 ヒトiPS細胞を高度未分化状態のNSCにさらに初期化すると、さまざまな分化細胞を誘導できることから、NSCを規定するマーカー探しが関心の的となっている。 本研究の目的は、以前からマウスES細胞の細胞表面マーカーとして知られる初期胚特異的糖鎖抗原SSEA-1に着目し、それがNSCを規定するマーカーであることを証明することである。 乳歯歯髄細胞由来ヒトiPS細胞を用いてHannaらの条件(2010)を基にNSCへの誘導の後でEpiSC型のiPS細胞がどのような変貌を遂げるかを組織形態学的、分子生物学的に検討している。 今後に関しては、ES細胞の細胞表面マーカーとして知られる初期胚特異的糖鎖抗原SSEA-1(+)細胞のin vitro, in vivoにおける分化能を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
乳歯歯髄細胞由来ヒトiPS細胞を用いてHannaらの条件(2010)を基にNSCへの誘導の後でEpiSC型のiPS細胞がどのような変貌を遂げるかを組織形態学的、分子生物学的に検討しており、当初の予定通りに研究は進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
ES細胞の細胞表面マーカーとして知られる初期胚特異的糖鎖抗原SSEA-1(+)細胞のin vitro, in vivoにおける分化能を、mRNAの発現を解析するとともに免疫組織学的に検討する予定である。
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Causes of Carryover |
遠心機を購入予定であったが、ラボの移動が予定されており、購入が平成30年の7月ごろにずれ込む見込みのため、次年度使用額が生じた。
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