2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K11963
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
本田 裕子 佐賀大学, 医学部, 教務職員 (60295053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城戸 瑞穂 佐賀大学, 医学部, 教授 (60253457)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | メカノセンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
顎顔面の発生は短期間にダイナミックで神秘的な変化を見せながら進む。その過程で機械的な力が時間的・空間的に多様に作用していることは明らかであるが、詳細は不明である。口蓋形成は、口蓋突起が挙上後伸展し、癒合するダイナミックな形態変化である。口蓋形成にかかわる分子の理解は進んでいるが、いまだ口蓋裂の機構が理解されたとは言えない。 本研究では、口蓋裂とヒトのメカノセンサー遺伝子変異との関連が報告されていることから、口蓋癒合前後のメカノセンサーの発現を解析することで、口蓋形成のメカニズムおよびメカノセンサーの役割を明らかにすることを目的とした。 in situ hybridization法を用いて、胎生マウス口蓋組織におけるメカノセンサーのmRNAの発現および分布を解析した。その結果、数種類のメカノセンサーで発現に違いが認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in situ hybridization法を用いて、胎生マウス口蓋組織におけるメカノセンサーのmRNAの発現および分布を解析した。更に、免疫組織化学染色によるメカノセンサー蛋白の発現解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
胎生マウス口蓋組織の免疫組織化学染色標本の解析を継続して行う。 また、株化細胞または初代培養細胞を用いてメカノセンサーの発現が細胞コロニーの形成や細胞移動などに与える影響を明らかにする。
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Causes of Carryover |
組織標本を観察する顕微鏡の導入に時間を要したため、本年度購入予定の機器の設置およびそれに関する消耗品の購入に遅れが生じた。 平成30年度は、免疫組織化学染色や細胞培養関連試薬および細胞培養関連機器を購入する予定である。
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