2018 Fiscal Year Research-status Report
骨形成と血管石灰化に関与するmicroRNAの解析と標的遺伝子の同定
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17K11967
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
藤田 優子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (90514670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧 憲司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60209400)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マイクロRNA / ラット / 咀嚼筋 / マイクロアレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
生後3週齢のラット10匹に固形食(コントロール群)もしくは粉末食(実験群)を8週間与えて飼育し、実験期間終了後、深麻酔下で安楽死させ、ただちにすべてのラットの咬筋(浅層、深層)を摘出した。摘出した右側の咬筋の一部でHE染色標本を作製し、残りのサンプルでmicroRNAを含むtotalRNAの抽出を行った。Total RNAのサンプルから、microRNAおよびDNAマイクロアレイ解析を行い、信頼性のあるmicroRNAとmRNAのみを抽出した。さらに実験群とコントロール群間でt-testを行い、p値が0.05未満で発現値の変動倍率が2以上もしくは1/2以下のmicroRNA(浅層;21種、深層;11種)とmRNA(浅層;555種、深層;155)を抽出した。HE染色標本から、筋線維の平均横断面積と直径を測定し、実験群とコントロール群間における平均値の比較を行った。変動miRNAと変動mRNAの発現値が逆相関関係にあるものを抽出し、データベース(targetScan, miRDB)を使用してmiRNAのターゲットmRNAの予測を行った。さらに、miRNAと標的mRNAのリアルタイムPCR解析を行った。その結果、咬筋線維の横断面積は、SD群がControl群よりも有意に低値を示した。マイクロアレイ解析の結果、SDによって有意に発現が下方制御された39種のmiRNAと、有意に発現が上方制御された74種のmRNAが抽出された。データベース解析の結果、20種のmiRNAと18種の遺伝子からなる合計26のmiRNA-mRNAペアが抽出された。リアルタイムPCR解析の結果、7種のmiRNAの発現がSDによって有意に下方制御され、5種のmRNAの発現がSDによって有意に上方制御された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画の遂行に大きな滞りもなく、学会発表、論文作成へと順調に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
ここまでのデータをまとめて学会発表と論文発表を行う。さらに、咀嚼力の発達不全による下顎骨の成長抑制と合わせて、筋肉-骨関連遺伝子とこれらを標的としたmiRNAを同定する。さらにこれらのなかから血管新生に結び付くマイクロRNAを同定する。
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Causes of Carryover |
次年度に追加実験を行うこと、オープンアクセス誌の掲載料が予想していたよりも高額であることから、未使用の差額を使用する。
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