2018 Fiscal Year Research-status Report
水平性骨吸収の再生を可能とするハイブリッド型歯周組織再生治療の開発
Project/Area Number |
17K11980
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
秋月 達也 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 講師 (50401378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 孝典 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (20755863)
井川 貴博 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (20780290)
星 嵩 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 非常勤講師 (70757210)
和泉 雄一 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (60159803) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 歯周組織再生 / 歯周病学 / 歯周外科治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、歯周組織の再生において現在は難しいとされている水平性骨吸収に対する治療に関して研究を行っている。2017年度に関しては、主に歯槽骨に対する歯槽骨の垂直性の増大に関して検討を行い、rhFGF-2を用いた顎堤増大についての報告を行った(Fukuba S, Akizuki T et al. J Periodontal Res 2018.)。本研究結果では、rhFGF-2が垂直的に顎堤ぞ増大する効果を有し、それがスキャフォールドの荷電状態に影響を受けることを報告した。そのほか、使用する骨補填材の検討を行いそれらの実験的歯周炎に対する抵抗性を比較した研究について学会発表を行った(野原、秋月ら、日本歯周病学会秋季大会 2018)。本発表においては、種々の骨補填材の歯周組織再生に対する影響、また再生後の細菌感染に対する影響についても報告した。また、これまで得られた研究成果についてまとめて報告することとして、シンポジウムでの発表も行い、シンポジストの発表者らと再生治療における材料についての情報交換を行うことができた(日本歯周病学会秋季大会 2018)。 現在、垂直性骨欠損に対して再生を行うための材料として、3Dプリンターを用いたスキャフォールドの開発を行っている。3Dプリンターのシステムとしては、情報収集の結果、生物毒性の少ない材料を用いて作成することができる、FDM方式を採用することとして、現在までに、生体分解性のある高分子を用いてCTデータからの歯周組織欠損モデルの作製が可能となった。現在は、3Dモデリングを用いた、スキャフォールドの作成について検討を行ったいるところである。 本年度は、上記のように途中経過で得られたデータに関して発表、国際誌への発表をすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3Dプリンタに関して、精細なモデルを作成できるものに関しては費用が高く、購入、貸与を受けることは難しかった。結果として、今後の普及についても考慮した結果、特許が切れて比較的安価に造形が行えるFDM方式とすることになったが、この検討期間に時間が長くとられた。 また、生体に対して為害性のない新規高分子材料についても検討したが、これについても、開発コストを考えると今回の研究では行えないこととなった。最終的に、現在市販されている生分解性高分子を用いて行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は、実験の進捗状況がやや遅れているため、早めに動物実験を行えるように、期間のかかる大型動物実験を行う計画としている。3Dプリンタの方式も決定し、材料も現状で手に入る材料を用いて造形を行うこととしたため、最終的なスキャフォールドを作成する練習を行い、歯根に適合するものが良好に作成された段階で、実験を行うこととしている。これまでの情報収集において、他分野の先生方で3Dプリンタについて研究を行っている研究者も多く知り合うことができたため、先行している研究者の助言も仰ぎながら研究を進めていきたいと思っている。 現在、動物実験の倫理委員会の手続きについても準備を進めており、承認を得ることも上記の試行と並行して行っていく。 実験結果については、国内外の学会発表および、国際誌への発表も予定しており、そちらの準備も進めていく。
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Causes of Carryover |
動物実験に使用する予定であった金額が、動物実験の時期が遅れたため、次年度使用額となった。
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Research Products
(6 results)