2017 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of the role of carbamylated peptide and NET for the association between periodontitis and rheumatoid arthritis
Project/Area Number |
17K11983
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 哲夫 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (00215344)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 歯周炎 / 関節リウマチ / カルバミル化 / 関連機序 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、歯周炎と関節リウマチ(RA)の新たな関連機序を解明するため、RA患者群ならびに年齢・性別・喫煙・歯周状態が同程度の対照者群を対象に、Porphyromonas gingivalis感染レベル、血清中のシトルリン化変換酵素(PAD)、カルバミル化ペプチド(CarP)、好中球細胞外トラップ(NETs)の発現、P. gingivalis PADおよびシトルリン化ペプチドに対する血清抗体価についてプロファイリングを行うことである。 本年度は第1段階として、インフォームド・コンセントが得られたRA患者40名(RA群)、歯周炎患者30名(歯周炎群)、健常者43名(健常群)を対象に、歯周検査、リウマチ検査、血液採取を行い、血清を抽出後にCarPおよびNETsの濃度、抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)に対する血清抗体価を各々ELISAにて測定した。 その結果、RA群・歯周炎群の血清CarPレベルとRA群の血清NETsレベルは健常群と比較して有意に上昇していた。RA患者の血清CarP・NETsレベルはともに歯周炎重症度(歯周ポケット深さ、臨床的付着レベル)と有意な正の相関を示し、多重ロジスティック回帰分析の結果でも、血清CarP・NETsレベルは中等度・重度歯周炎との有意な関連が示された。さらに、歯周治療後に血清CarP・NETsレベルは有意に低下した。 以上の結果から、RA患者血清中のCarP・NETsレベルは歯周炎重症度と関連し、歯周治療に影響されることが明らかになり、血清CarP・NETsを介して歯周炎とRAが関連している可能性が示唆された。今後は、さらに対象数を追加して、他の予定解析項目についても測定・検討していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の研究実施計画でプロファイリングを予定したRA患者および対照者の数よりも、多数の臨床検体を確保できたため。また、血清中のカルバミル化ペプチド(CarP)と好中球細胞外トラップ(NETs)も極めて順調に測定することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
歯周炎とRAの新たな関連機序の解明のためのプロファイリングをさらに進めるため、RA患者および対照者由来の血清のP. gingivalis感染レベル、P. gingivalis PAD(PPAD)に対する抗体価、内在性PAD4の濃度も測定する。さらに、対象者の一部について歯周治療の前後においても同様な解析を行う。
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Causes of Carryover |
当初の研究実施計画で予定した対象者数よりも多数の臨床検体を確保できたため、本年度は新たな解析項目である血清中のカルバミル化ペプチド(CarP)および好中球細胞外トラップ(NETs)の測定を優先し、結果的に費用総額が若干少額で済んだため次年度使用額が生じた。 今回生じた次年度使用額分については、当初計画した今年度の解析項目のうち、測定できなかった項目を追加解析することとする。これによって、PPADに対する抗体価、PAD4濃度のプロファイリングデータがさらに増えることになり、その結果、歯周炎とRAの関連機序に係る統計解析の精度向上につながることが期待される。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] The KCNQ1 gene polymorphism as a shared genetic risk for rheumatoid arthritis and chronic periodontitis in Japanese adults: A pilot case-control study.2018
Author(s)
Kobayashi Tetsuo, Kido Jun-ichi, Ishihara Yuichi, Omori Kazuhiro, Ito Satoshi, Matsuura Takato, Bando Takashi, Wada Jun, Murasawa Akira, Nakazono Kiyoshi, Mitani Akio, Takashiba Shogo, Nagata Toshihiko, Yoshie Hiromasa
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Journal Title
Journal of Periodontology
Volume: 89
Pages: 315~324
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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