2017 Fiscal Year Research-status Report
歯周治療時に機能水を用いた菌血症予防と含嗽による誤嚥性肺炎予防効果の解明
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17K12004
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
荒川 真一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20302888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 好幸 東京医科歯科大学, その他の部局等, 准教授 (80235283)
大塚 紘未 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (70599266) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | オゾンナノバブル水 / オゾンウルトラファインバブル水 / 菌血症 / 嫌気性細菌 / 超音波スケーリング / USS |
Outline of Annual Research Achievements |
以下の選定基準により被験者を歯周病外来または口腔ケア外来に通院中の歯周炎患者から選定した。①年齢が20歳以上75歳未満の日本人男女である、②重篤な全身疾患に罹患していない ③5mm以上の歯周ポケットを有する歯が1/2顎ごとに3本以上存在している、除外基準は別に定めた。倫理規定に則り作成したインフォームドコンセントを得たのち、研究を開始した。 超音波スケーリング時の注水には、オゾンナノバブル水(オゾンウルトラファインバブル水)と一般的に歯科治療で使用されている水道水使用の2群に割り付けた。試料採取は、1. 術前:末梢血と歯肉縁下プラーク、2. 超音波スケーリング終了1分後:末梢血の採取、3. 術後1週間の時点で末梢血と歯肉縁下プラークとした。 ・歯肉縁下プラークサンプルについては、Realtime-qPCR法を用いて総菌数、Porphyromonas gingivalis、Tannerella forsythia、Treponema denticolaの3菌種の菌数・対総菌数比率を定量した。・末梢血細菌学的評価は、採血後専用培養ボトルにて培養後、嫌気培養を行い細菌数を算出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
UCSF Sample size calculatorsにより、被験者数は各群32名が必要であるが、歯肉縁下プラーク採取については問題ないが、複数回の採血については承諾を得られる対象者が比較的多かったため。
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Strategy for Future Research Activity |
【オゾンウルトラファインバブル水による菌血症の予防効果の解明】 鋭意被験者数を増やし、統計学的検討を実施する。 【オゾンウルトラファインバブル水を含嗽剤として使用した際の誤嚥性肺炎発症率の変化、口腔細菌数・細菌叢の検討】 研究対象施設の選定は終了しているため、特定倫理審査を受審する準備を行っている。
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Causes of Carryover |
交付金の適正使用をしてきたが、最終的に端数が生じてしまった。
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