2019 Fiscal Year Research-status Report
歯周治療時に機能水を用いた菌血症予防と含嗽による誤嚥性肺炎予防効果の解明
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17K12004
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
荒川 真一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20302888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 好幸 東京医科歯科大学, その他の部局等, 准教授 (80235283)
大塚 紘未 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (70599266) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オゾンウルトラファインバブル水 / 誤嚥性肺炎 / 抗菌 / 機能水 / オゾンナノバブル水 / 創傷治癒 / 酸化ストレス / ホルミーシス効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床研究施設(老人健康施設)入所者を対象として、オゾンウルトラファインバブル水含嗽群と滅菌生理的食塩水含嗽群の2群に分割した。 1か月毎に口腔内診査、誤嚥性肺炎の発症数のカウントサンプル採取を実施し、両群間での誤嚥性肺炎発症率の差異、口腔内状態、各部位の細菌数の変化を検討した。細菌カウンタを用いての唾液 1ml 当り、舌苔 ・頬粘膜単位長さ当りの総細菌数を決定する。 パワーアナリシスでは各群27名が必要であるが、現在のところ対照群5名、実験群8名という状態であり、研究の延長願いを提出した。現時点での結果であるが、細菌学的解析結果においては、現在の段階では唾液 1ml 当り、舌苔 ・頬粘膜単位長さ当りにおいて有意な差は認められていない。また、滅菌生理的食塩水含嗽群5名中誤嚥性肺炎発症者は2名、オゾンウルトラファインバブル水含嗽群8名のうち誤嚥性肺炎発症者は1名であった。 一方、基礎研究(In vivo)として、マウスを用いてオゾンウルトラファインバブル水の創面への滴下により創傷治癒効果が亢進すること、Vitroの研究としてヒト歯根膜細胞 (hPDLFs:Lonza Walkersville, Inc., USA, CC-7049) に対してオゾンウルトラファインバブル水を作用させたところ、酸化ストレスを通してmitogen-activated protein kinase (MAPK)やthe nuclear factor-kappa B (NF-κB) が活性化され、結果としてnuclear factor erythroid 2 (NF-E2)-related factor 2 (Nrf2)の核内への移行が誘導された。これは、オゾンウルトラファインバブル水によるホルミーシス効果により、抗酸化能が亢進されたことを示し、これらの結果は当該水の治療応用の一つのエビエンスとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象としている高齢者施設の入所者が、設定した人数と比較して少なかったため、次年度でのリクルートが必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
SARS-CoV-2のパンデミックが収束し、臨床研究が開始される許可が出次第、研究に着手する。その際、高齢者施設における研究において、当初予定していた被験者の数と入所者との乖離があったため、他の高齢者施設での研究の可能性も視野に入れ、2020年度に研究継続する。 「次年度使用額」は、試料採取にかかる経費、含嗽開始前と1年後に唾液・舌苔の細菌叢の次世代シークエンサーを用いての遺伝子情報の取得、細菌種の網羅的な同定、さらに機能遺伝子の検出を行うために使用する。
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Causes of Carryover |
高齢者施設における研究において、当初予定していた被験者の数と入所者との乖離があったため、当初計画したサンプル数を取得することができなかった。一方、細菌学的解析は一括して実施する予定であるため、使用額に差が生じてしまった。 「次年度使用額」は主として、試料採取にかかる経費、含嗽開始前と1年後に唾液・舌苔の細菌叢の次世代シークエンサーを用いての遺伝子情報の取得、細菌種の網羅的な同定、さらに機能遺伝子の検出を行うために使用する予定である。
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Research Products
(7 results)