2021 Fiscal Year Annual Research Report
Palladium shift in hepatitis virus infections in dentistry- Recommendations from awareness and fact-finding survey.
Project/Area Number |
17K12012
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
長尾 由実子 順天堂大学, 医学部, 客員教授 (90227992)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 歯科医師 / B型肝炎ウイルス(HBV) / C型肝炎ウイルス(HCV) / 扁平苔癬 / 歯周病 / 直接作用型抗ウイルス薬(DAA) / 院内感染対策 / 医科歯科連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
C型肝炎ウイルス(HCV)感染は扁平苔癬の発症要因の1つとされ、抗ウイルス療法によってウイルスが排除(SVR)されると扁平苔癬が治癒することを過去に報告した。しかし、HCV感染と歯周病との関連はよくわかっていない。当該研究においてHCV排除の前後で歯周病原細菌と口腔扁平苔癬の病態を比較解析した。HCVに感染した扁平苔癬患者に対して直接作用型抗ウイルス薬(DAA: direct acting antiviral)による治療前とSVR後に唾液中の歯周病原細菌6種(Aggregatibacter actinomycetemcomitans, Prevotella intermedia, Porphyromonas gingivalis, Tannerella forsythia, Treponema denticola, Fusobacterium nucleatum)をPCRインベーダー法で定量した。さらに血液生化学検査、BMIを測定し、扁平苔癬の病態変化を調べた。DAA治療によるSVR後に口腔扁平苔癬が治癒/改善しただけでなく、歯周病原細菌数とくにRed-Complex菌群(P.gingivalis, T.forsythia, T.denticola)が減少することが示された。SVRは口腔の健康維持に関与する可能性が高い。
P.gingivalis感染は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)のリスク因子であることが知られている。また発酵食品に含まれる麹グリコシルセラミドには肝臓コレステロールの低減効果がある。当該研究において歯周病合併のNAFLD患者への食品介入試験を行った。甘酒摂取によって抗腫瘍壊死因子(TNF)α、こむら返り、抑うつが有意に減少し、甘酒がNAFLD症状を改善する有効な食品であると考えられた。
|
Research Products
(8 results)